マラヤンブラッドパイソンの基本情報
マラヤンブラッドパイソン!の基本的な知識と飼育方法
学 名:Python brongersmai別 名:ブラッドパイソン、アカニシキヘビ、マレーアカニシキヘビ、ヒイロニシキヘビ英 名:Malaysian Blood Python分 布:タイからマレー半島を経てスマトラ島周辺まで全 長:1.5-2m 最大275cm
ツチノコを思わせる、その太短い体型が魅力のニシキヘビです。一般にはブラッドパイソンPython curtus としてその中を以下の3亜種に分けていましたが、現在ではそれぞれを独立した種に分けることの方が多いようです。
- スマトラアカニシキヘビPython curutus curutus
- ボルネオアカニシキヘビP. c. breitensteini
- マラヤンアカニシキヘビP. c. brongersmai
和名や英名からもわかるように赤褐色の体色に複雑な斑紋が入りますが、体色や斑紋のパターンには変異が多いようです。特にスマトラ島の南部に位置するバンカ島産の個体群は赤色が強く「レッドブラッド」とも呼ばれることがあります。
森林などに生息していますが、特に多湿傾向が強いヘビで、生息地では池や沼あるいは水田などに生息し小型の哺乳類を補食しています。またスマトラ島の東部ではアブラヤシの農場に多く見られ、枯葉などの下でよく発見されるそうです。
生後、3年ほどで成熟し、1-3月に交尾を行い3ヶ月後くらいに産卵が行われます。メスは8cmほどの卵を1クラッチあたり20-30個程度を産み、産卵後は抱卵を行います。この時にメスは体を痙攣させ、その体温で卵を保温することが知られています。卵は約60-70日で孵化し40cm程度の幼蛇が生まれます。
以前からWCの亜成体以上の大きさの個体が、比較的多く輸入されていましたが、性格が荒く、餌付きにくいという傾向が強かったため、日本ではメジャーにはなりきれていないヘビでした。最近ではCB個体や、ファームハッチ個体の幼蛇が流通するようになり、比較的飼育もしやすくなったようです。ただし高温多湿環境を好むことと太さがあるので、体長の割には大きめの飼育容器が必要なことを考えると、初級者向けのパイソンであるとは良いにくいようです。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
マラヤンブラッドパイソンの飼育方法
飼育の基本情報
≪飼育容器≫
サイズに合わせてプラケース・衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う。高さは必要ないが、体が大きいので最終的には90-120cmクラスの大きさが必要
≪温度≫
昼はホットスポットを30℃くらいにし、その他の場所は最低27℃程度に。夜間は21~24℃程度に保温する。
≪照明≫
ホットスポットのみ
≪床材≫
特に幼蛇の頃やWC飼育開始当初はやや多湿を好むので水苔などを敷くと良いが、成長したら、ある程度の適応力はあるのでなんでもよい
≪容器内レイアウト≫
全身が浸かる程度の大きさの水容器を設置
≪餌≫
大きさに合わせたマウス・ラット。冷凍を解凍したものでよい
≪基本的な世話≫
幼体時はやや高温多湿にするが蒸れないように通気性を確保する
水は毎日交換する
など
※「飼育の基本情報」は海外サイトおよび「大蛇世界(マリン企画)」を参考にしました。
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