爬虫類・両生類/トカゲの飼い方

Lovelyトカゲ・BEST5!!(3ページ目)

えーっと、特別企画です。「週刊アスキー」とのコラボ企画ということで「ラブリーなトカゲを5種選んで記事にせよ」と。というわけで星野の主観で選んだ5種のトカゲとは!?

執筆者:星野 一三雄

Lovelyなトカゲ・その4 ヒルヤモリの仲間


ヒルヤモリの仲間

分 類:ヤモリ科学 名Phelsuma sp.英 名:Day Gecko分 布:マダガスカル全長:10cm-30cm程度

4番目は、ヤモリから2番目のエントリーのヒルヤモリの仲間です!
どうです? これなら一般の方でもラブリーさがわかるでしょう! さすがに異論はないですよね?

ヒルヤモリの仲間は、いわゆる「壁チョロ」つまり垂直面や天井を自由自在に走り回ることができる壁面性ヤモリの1グループです。アフリカの東部に浮かぶ大きな島・マダガスカル島に生息していて、非常に多くの種類が属しています。
どの種類も写真のマダガスカルヒルヤモリのように緑色に金粉を散らしたような非常に美しい体色をしていて飼育繁殖も比較的容易であるため、特にヨーロッパを中心に昔から人気が高いグループです。
おもちゃのような鮮やかな体色と、特に、ぬいぐるみのボタンで付けた目のように、黒くてまん丸の目がチャームポイントと言えるでしょう。

また基本的に昆虫食性なのですが、果実を好んで食べるため飼育下では熟したバナナや桃、あるいはジャムや果実ベースの赤ちゃん用のペースト状の流動食などを食べる性質もラブリーさに拍車をかけています。

飼育は比較的容易なのですが、昼行性であるため紫外線を発する専用の照明や保温器具が必要であるため、初心者がいきなり手を出すとあっけなく、この美しい生き物を殺してしまうことになりますから注意が必要です。
また非常に動きが素早いので、残念ながら手に持って遊ぶ(ハンドリング)には期待しないでおきましょう。

飼育に関しては、書籍でも詳しいので省きますが
・立体活動ができるようなレイアウトにする
・25~30℃に保温する
・紫外線を放射する蛍光灯やバスキングランプ
・餌はコオロギなどの昆虫類を爬虫類ショップなどで購入
・餌には必ずカルシウム剤を添加

という感じです。

非常に美しい種類なのですが、日本ではイマイチ人気が高くなく流通量は多い方とは言えません。欧米などでは繁殖法も確立されているんですけど……
価格帯は、種類によって異なりますが、5,000円から上限なし、という範囲です。

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Lovelyなトカゲ・その5 ニホントカゲ


ニホントカゲ

分 類:スキンク科学 名Plestiodon japnicus英 名:Japanese Five-lined Skink分 布:南西諸島を除く日本全土(伊豆半島は除く)全長:16cm-25cm程度

LovelyなトカゲBEST5の最後を飾るのは、私が最も得意とする分野であり、みなさんにとっての最も身近な爬虫類の一つ・ニホントカゲです。
どうです? 日本のその辺にいるトカゲだってこんなにラブリーなんですよ!

特に西日本には多く、人家の庭から山地まで、広い範囲で見られるトカゲです。
幼体時は、世界的に見ても十分美しいメタリックブルーの尾を持っており、黒と金色のストライプが目立ちます。
成体になると、特に雄は金属光沢が強くなり、下あごがオレンジ色に美しく染まります。
何より、よく顔を見て下さい。ここまでに紹介した外国のトカゲたちに負けるとも劣らないカワイイ顔をしているでしょう? ちょっと動物チックな感じもイイですよね。

飼育もカナヘビよりはしやすく、幼体と冬を除けばそれほど神経質になって飼育することもありません。
野生では、恐ろしく素早く動くので想像しにくいですが、うまくすれば「手乗り」にすることも可能です。

本当に、世界に誇ることができるLovelyトカゲです!
ただしあまり環境がよくないと、一日中土の中に潜りっぱなしになってしまって、意外に飼っていてもつまらない生き物になってしまいますので、要注意!

飼育に関しては、近いうちに「ニホントカゲの飼い方」を記事にするつもりですので、そこで詳しく紹介しますが
・大きめの床面積の飼育容器を用意する
・床材をなるべく厚く敷く
・紫外線を放射する蛍光灯やバスキングランプ
・餌はコオロギなどの昆虫類を爬虫類ショップなどで購入
・餌には必ずカルシウム剤を添加

という感じです。

その辺にいる生き物ですから、価格は「タダ」です!
オークションやらで拾ったモノを売っているような人が多いようですが、こんなんは購入するのはよしましょう。
春や夏の天気の良い日に近くの山とか、自然度の高い公園とか城址公園とか、特に石垣が多くあるような場所を訪れて下さい。
きっと彼らが生き生きとした姿を見せてくれると思います。

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さて、以上、私星野の主観と独断による「LovelyトカゲBEST5」でしたが、いかがでしょう?
もちろん、みなさんはそれぞれ価値観を持っていらっしゃいますので「うぉい! カメレオンはどーした!?」とか、「モニターが入っていない! これだから星野は……」とか「グリーンイグアナが一番ラブリーに決まっている」とかあるでしょうし、私だって悩みに悩み抜いた末に、ちょっとひとひねりを入れてようやく選んだんですから。

何にしろ、自分が飼育しているトカゲが一番ラブリーに決まっているんですけどね!
みなさんも、この機会に飼育なさっているトカゲや、その他の両爬たちの魅力を探してみてはいかがでしょうか!
マダガスカルヒルヤモリ
写真提供:EndlessZone
ニホントカゲの親子
写真提供:かなかなさん
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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