Lovelyなトカゲ・その2 オニプレートトカゲ写真提供:EndlessZoneオニプレートトカゲ分 類:プレートトカゲ科学 名:Gerrhosaurus major英 名:Rough-scaled Plated Lizard, Great Plated Lizard分 布:アフリカ中南部全長:50cm前後2番目は、いかにもトカゲって感じでプレートトカゲから選んでみました。どうです?精悍な顔つきの中にも漂うラブリーさ!は? わからない? しょーがねーじゃん、こういうのが爬虫類のカワイサなんだから……名前は厳めしいのですが、知る人ぞ知るペットリザードNo.1です。以前に記事にしましたので、参考にして下さるといいのですが、とにかくトカゲらしいトカゲです。オニプレートトカゲの魅力日本には、こういう中型以上のトカゲというのが野生に生息していないので「大きい」というだけで飼育者は魅力を感じてしまいます。それが飼いやすくて、しかも人に慣れる(「馴れる」に近い)というのですから、うれしいじゃありませんか。さらに、この顔! 黒くて丸い目に端正な吻端。ラブリーというよりもハンサムか。もともとが乾燥した地域に生息するために頑強であり、環境の変化にも耐性が強いというのが本種の飼育上の魅力です。特に先述したように、人に「慣れる」ためハンドリング(手に持ったり、乗せたりすること)も可能であることは最大の魅力でしょう。ですから、ペットとして飼育されている方の中には水浴び(温浴)させたり、部屋で放して運動させたり、ちょっとした小型犬のような感覚のようです。ただし、概して本種のような昼行性のトカゲは頑強といえども、最低限飼育に必要な設備というのがあって、それは比較的揃えるまでの経済的な負担も大きいことも忘れずに。つまり「飼育しやすい」けど「安易に飼育する」ということではありませんので、その辺は肝に銘じて下さい。また「その1」のソメワケササクレヤモリと異なり、飼育下での繁殖の実績がほとんどありませんから、流通するのは野生から「搾取」されたWC(野生採集個体)です。せめて、野生から連れてこられてしまった彼らの気持ちを察して、幸せに育ててあげる気持ちは忘れないようにしましょう。飼育は比較的容易です。詳しくはネット上にもあるし、書籍でも詳しいので省きますが・乾燥した環境・大きな飼育ケース(60-90cmクラス)・床材を厚めに敷く・全身が浸かれるような水入れを設置する・25-30℃に保温。下からの保温も必要・紫外線を放射する蛍光灯やバスキングランプ・餌はコオロギなどの昆虫類を爬虫類ショップなどで購入。植物性のものも与える・餌には必ずカルシウム剤を添加という感じです。日本ではあまりメジャーではない種類ですので、それほど頻繁にはショップ等では見かけません。価格は5,000~10,000円程度とみておけばいいでしょう。<関連記事>両爬オンライン図鑑「Terra Herps.」トカゲfrom All AboutペットリザードNo.1from All About<おすすめINDEX>その他のトカゲのコミュニティサイトfrom All Aboutその他のトカゲfrom All AboutLovelyなトカゲ・その3 デプレッサイワトカゲデプレッサイワトカゲ(ヒメトゲオイワトカゲ)分 類:スキンク科学 名:Egernia depressa英 名:Pygmy Spiny-tailed Skink分 布:オーストラリア西部全長:7-16cm前後3番目は、一般の方から見るとかなり変わった感じのトカゲ、そして私たちファンからは高嶺の花、オーストラリアの宝・エゲルニアからエントリーです。どうです? これをラブリーと言わなくて、何をラブリーと言いますか!?美しいオレンジ色、ぷくぷくの幼児体型、そしてヘジホッグ(ハリネズミ)を彷彿させるトゲトゲ。まさに「ぷくぷくちくちく」って言葉がピッタリでしょう!そして、何より本種の特徴は「小さい」ことです。どんなにかわいらしくても、飼いやすくても、安価であったとしても特にトカゲの場合は「大きさ」がネックになって飼育を断念せざるを得ないことが多いのですから、「小さい」と言うことは、それだけで十分な魅力です。最近、この世界ではいわゆる「フィギュア」がはやっているのですが、本種は生体自体がフィギュアチックで、良くできたフィギュアと並べるとマジで区別がつかないようなトカゲです。その2のプレートトカゲ同様、比較的乾燥した環境に生息しているため丈夫で飼育もしやすいことも魅力です。こういうトカゲを岩場を模したテラリウムで飼育すれば、きっと楽しいはずです。さらに本種は胎生で、さらに小さなトカゲを出産します。ベビーもトゲトゲでかわいいのですが、出産の時にトゲが邪魔にならないかと、いらぬ心配をしてしまいます。飼育は比較的容易です。詳しくはネット上にもあるし、書籍でも詳しいので省きますが・乾燥した環境・シェルターを設置する・25-30℃に保温。下からの保温も必要・紫外線を放射する蛍光灯やバスキングランプ・餌はコオロギなどの昆虫類を爬虫類ショップなどで購入・餌には必ずカルシウム剤を添加という感じです。で、こんなにラブリーなトカゲなんですが、強烈な欠点があります。それは……「高価である」ことです。その価格、ペアで40万円以上はしますから……よほどこのトカゲじゃないと、という方しか飼(買)えませんて。なんでこんなに高いのかというと、それはオーストラリア産の生き物だからです。オーストラリアは野生動物の国外への持ち出しが、原則的に禁止されていますので、国内で流通するのは、かつて保護されていなかったときに流通して海外で殖やされたモノとか、そういう個体がごく少数しか流通しないから高価になるわけです。ま、私たち両爬ファンは、そういう高嶺の花をいつまでも夢に持っているから楽しいんですけど。<関連記事>両爬オンライン図鑑「Terra Herps.」トカゲfrom All Aboutオージーハープ超入門前編from All Aboutオージーハープ超入門後編from All About<おすすめINDEX>その他のトカゲのコミュニティサイトfrom All Aboutその他のトカゲfrom All Aboutさあ、いよいよ次は、Lovelyなトカゲ・その4とその5です!前のページへ123次のページへ