星野家でのホルス

せっかくのポーズなのにピンボケ...
ホルスのバンザイポーズ
さてアメリカへ出発する前日の夕方に、母親と一緒に彼は2頭のホルスを我が家に連れてきました。
いつも温浴に使っているという小さな黒いツールボックスに2頭は入っていました。
黄色地に黒斑が入った非常に綺麗な背甲は、私が見慣れた日本のカメにはないもので、とても新鮮な気がします。
カメと一緒に持ってきた2束のチンゲンサイは、これまた私が経験したことがない「植物食性」であることを示しています。否が応でも緊張をしてしまいます。
さっそく持ってみるとビバガに書いてあったように、なぜかバンザイポーズになるのもかわいらしいです。

普段の彼らは、基本的にベランダで飼育されていて、宮崎の太陽をいっぱいに浴びています。私も現在、狭いながらもベランダで日本のカメたちを飼育していますので、ベランダの空いている片隅で飼育することにしました。
本当は穴を掘るカメですから、彼らの大好きな土の上で飼ってあげたいのですが、アパートのベランダでは無理です。
飼う前に写真撮れば良かったね...キタネーのがバレバレ
カラーボックス改リクガメサークル
ベランダの一角に市販のカラーボックスを利用して飼育スペースを作ってあげました。このカラーボックスを使った、いわば「タートル(トータス)サークル」は実に便利で、長持ちはしませんが手軽で、何よりも安価ですから重宝しています。我が家のセマルハコガメたちもこれでこれで飼育していますので実績もあります。

本当はシェルターも必要なのですが、今回はサークルの上半分にフタをすることで暗くして、それでガマンをしてもらいました。万一に備えて、これまたお馴染みのバーベキューネットでフタをします。
ベランダには脱走防止と、外からの目隠しのために柵のところにスダレを設置していますので、午後からはほとんど日陰になりますが、朝から午前中にかけては気持ちの良い朝日が当たりますから、きっとホルスたちも満足してくれるでしょう。

初日は、お決まりのようにそっとして、ホルスたちにおやすみのあいさつをしました。
「今日から、しばらくは俺が面倒見るからな。ゆっくり休めよ。」

給餌

さて、いつもより少し早く目覚めたのは、やはりホルスのせいでしょうか。
それでも宮崎の太陽はいつも通りに輝いています。
早起きのホルスたちは、きっと私が寝ている間にしっかりと日光浴をしたのでしょう。すでに日陰に入って休んでいる様子です。
さぁ、いよいよ給餌です。
昨日、彼らと一緒にやって来たチンゲンサイを一枚一枚ちぎって、そっとホルスたちの近くに置いてみます。
最初は、よくわかっていなかったのかそれとも慣れない環境だったからでしょうか、あるいはいつもこんな感じなのか、チンゲンサイの上を歩いたりしています。

最初に餌を食べたのは、きっとケヅメのあとにやってきた個体でしょうか、小さい方がチンゲンサイの青菜の部分にかぶりつきました。
私が初めて経験する植物食の爬虫類の摂餌です。気のせいか「シャクシャク」という音が聞こえそうです。嘴の形にえぐられたチンゲンサイの葉が、なんだかおもしろい。
小さい方の食事に誘われたのか、大きい方のホルスも、今度はチンゲンサイの白くて硬い部分にかぶりつきます。今度は絶対に聞こえました。「シャクシャク」

冷静に観察すると、リクガメとは言ってもやはりカメです。
私が知っているカメの餌の食い方です。つまり長い首を斜め下に曲げて狙いをつけるようにしてチンゲンサイに噛みつきます。
チンゲンサイがこんなにうまそうに思えたことは、かつて一度もない
チンゲンサイを食うホルス
これだからリクガメ素人は困る、と言われそうですが、意外だったのは咀嚼をあまりしないことです。なんだか草食動物の食事というのは、牛の反芻ではないのですが口の中でモグモグしてから飲み込むのかと思っていました。しかし彼らは、イシガメが小さなカメの餌をどんどん飲み込んでいくように「パクパク」と食っていきます。まるで自分の胃の消化能力を信じるように。

最近では、あまりに世話をする対象が多くなりすぎてしまって、飼育している生き物たちの食事風景を、こんなにゆっくりと見続けて時間を過ごすことはありませんでした。
彼らがチンゲンサイの青い色素で口のまわりを緑色にしながら一生懸命に食事をしている姿は、そんな時間の経過を忘れさせてくれるものでした。
ま、馴れていない人間に見つめられてちゃ、おいしい食事もまずくなるわな、と他の生き物の世話をするためにホルスたちの場所から立ち去りました。
なんだか今日は他の生き物たちの給餌も、いつもよりゆっくり時間をかけている自分がいます。
一通り生き物たちの世話をしてホルスのところに戻ります。
...って、おい!!チンゲンサイの白い部分残してんじゃねーかよ!!全部、食えって!!

意外にわがままなのね...