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ミズオオトカゲ
撮影協力:野毛山動物園

ミズオオトカゲ

学 名Varanus salvator別 名:サルバトールモニター英 名:Water Monitor, Asiatic Water Monitor分 布:中国南部からインド東部の間の東南アジア全長:150cm程度 最大250cm

東南アジアに広く分布する、やや大型のオオトカゲです。東南アジア等を旅行した日本人観光客が、現地でオオトカゲを見かけたという場合は、ほとんど本種であることが多いです。

分布が広いため地域変異も多いのですが、以下の8亜種に分けられることが多いようです。

  • Varanus salvator salvator 通称アジアン(基亜種)・・・他の7亜種以外に分布
  • V. s. adamanensis 通称アンダマンアイランド・・・インド洋のアンダマン諸島
  • V. s. cumingi 通称ミンダナオ、カミンギー、クミンギー・・・フィリピンのミンダナオ島
  • V. s. bivittatus 通称ツーストライプ・・・バリ、ジャワ、フローレス諸島
  • V. s. komaini 通称コマイニ・・・タイ
  • V. s. marmoratus 通称マーブル・・・フィリピンのルソン島からパラワン島
  • V. s. nuchalis 通称ネグロス・・・フィリピンのネグロス島
  • V. s. togianus 通称トギアン・・・インドネシアのスラウェシ島
  • ※その他に地域個体群としてホワイトヘッド、サルファなどがある
上の写真はおそらく基亜種のV. s. salvatorと思われます。

一般的な体色は、背面が暗褐色から黒色で黄色い小班点が散在しています。頭部は亜種や地域個体群によって色彩が異なり黒褐色一色から明黄色や白色になる個体も見られます。特にカミンギーとも呼ばれるV. s. cumingi は頭部が鮮やかな黄色であり、非常に美しく人気も高いです。2006年8月に京都で捕獲されたミズオオトカゲもカミンギーと見られます。

生息地では、山間部よりもむしろ平野部に多く河川の土手などに平均して長さ9m、深さ2mほどの巣穴を掘って生活しています。

さまざまな動物を補食し、水面で索餌することもあり30分以上水に浸かって餌を待つこともあるそうです。

繁殖は、基本的に一年中行われますが、雨季と乾季がある地域では乾季に産卵して雨季に孵化するように工夫をしているようです。メスは最高で40卵程度を数クラッチに分けて産みます。卵は地域によって異なりますが、241-347日の日数をかけて孵化します。

基亜種とツーストライプを中心にインドネシアから大量のWCまたはFH(ファームハッチ、持ち込み腹)個体が輸入されていて、日本でも最もポピュラーなオオトカゲと言えます。ただし、特に美しいカミンギーなどは流通量も少なく高価です。インドネシアでは古くから皮革用に捕獲されていて、一時期は年間で100万頭も消費されていたようです。

野生では非常に大きくなりますし、私もイベントで見た最大級の個体を見たときは仰天しましたが、飼育下ではそれほど大きくならず、個体差はありますが比較的温和な性格で人間にも馴れる個体も多く、大きめの飼育施設あるいは室内で放し飼いに近いような飼い方ができるのならばペットとして優れたオオトカゲと言えるようです。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

 

飼育の基本情報
飼育容器 幼体ならば60cm程度の爬虫類専用ケースでいい。最終的には自作の特大ケージが必要。
温度 基本は26℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。
照明 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。
床材 ヤシガラ土など、多少湿度を保持できる素材を厚めに敷く。
容器内レイアウト 止まり木になるような太めの枝を一本だけ斜めに立てかける。水によく入るので、水容器は大きめのものを設置する。
幼体時はコオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。栄養添加剤は必須。成体はマウスやウズラ、肉片など。
基本的な世話 オオトカゲ類の飼育に準ずる
  • 多湿を好むので、定期的に霧吹きをする。
  • 幼体時は低温と乾燥に十分に注意する。
  • 特に入荷直後の幼体を飼育し始めたときは湿らせたミズゴケを床材にして、高温に保ち状態を整える
※「飼育の基本情報」は「大蜥蜴世界(マリン企画)」「ビバリウムガイド No33(マリン企画)」および海外サイトを参考にしました。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。