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ブラックツリーモニターの基本情報……漆黒のボディが人気!

今回は漆黒のオオトカゲ・ブラックツリーモニターをご紹介いたします! 名前の通り、全身が黒色のツリーモニターです。熱帯雨林やマングローブの林に生息していて、ほぼ完全に樹上性。主に昆虫類を食べていますが、小さな鳥や卵、雛なども食べることがあるようです。

執筆者:星野 一三雄

ブラックツリーモニターの基本情報

ブラックツリーモニターの基本情報と飼育方法

撮影協力:aLive

ブラックツリーモニター
学 名Varanus beccarii別 名:クロホソオオトカゲ英 名:Black tree monitor 分 布:ニューギニア島南方のアルー諸島全長:90cm前後 体長28cm前後

名前の通り、全身が黒色のツリーモニターです。

体色は黒一色で、斑紋は一切ありません。ただし、幼体には多少の模様があるようです。樹上性に適した形態で、細身で尾が長い体型をしています。

熱帯雨林やマングローブの林に生息していて、ほぼ完全に樹上性です。主に昆虫類を食べていますが、小さな鳥や卵、雛なども食べることがあるようです。

繁殖期になると、雄同士がコンバットを行うことが知られています。雌は7-35個の卵を、樹上のシロアリのアリ塚に産みつけます。卵は温度によって孵化の期間が大きく異なるようで、27-30℃では172-240日かかるようですが、一方で8-10週、つまり60-70日くらいで孵化するというデータもあるようです。

体色が黒い、という以外は特に形態上の特徴もなく、生態もそれほど特別な点はありませんが、何よりも黒一色ということ自体が、本種の魅力です。やや、細身で迫力に欠ける面はありますが、漆黒のボディは見る者の目を釘付けにし、非常に人気が高い種類と言えるでしょう。

最近は主に幼体が流通し、その大きさからならば飼育もしやすい種類で、まさにツリーモニターの魅力を十分に持った種類と言えます。

なお本種には、本種の分布域と離れたニューギニア島の東方mp島々に、似たような黒色の近縁種のボガートツリーモニターVaranus bogerti がいるそうですが、こちらはほとんど流通することはないようです。

しかし、色が黒いって本当にカッコヨサの一つのパターンです。本種を見てカッコイイって思わない人っているんだろうか....

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 全身が黒色のツリーモニター
  • アルー諸島にのみ生息
  • ほぼ完全な樹上性
  • 幼体からならば飼育は比較的容易
 

ブラックツリーモニターの飼育方法

飼育容器
底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。立体活動も行うので高さも十分に。さらに通気性も重要。

温度
基本は26℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。

照明
爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。

床材
ヤシガラ土など、多少湿度を保持できる素材を厚めに敷く

容器内レイアウト
止まり木になるような太めの枝を一本だけ斜めに立てかける。水に非常に良くはいるので、水容器は大きめのものを設置する


コオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。ただしマウスなどは食わない個体も多い。栄養添加剤は必須

基本的な世話
樹上性オオトカゲ類の飼育に準ずる
  • 多湿を好むので、定期的に霧吹きをする。
  • 幼体時は低温は厳禁。
※「解説」「飼育の基本情報」は「大蜥蜴世界(マリン企画)」「ビバリウムガイドNo.32(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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