パーソンカメレオンの基本情報
撮影協力:レオレオカメレオンファーム(於:九州レプタイルフェスタ)
学 名:Calumma parsonii parsonii別 名:-英 名:Parson's Chameleon分 布:マダガスカル北部から東部全長:60cm 最大69cm
世界最大・最重量のカメレオンです。参考にした本の説明をそのまま引用すれば「塀の上を歩くネコくらいの大きさ」ということですから、カメレオンにあるまじき大きさといえるでしょう。一方で、他のカメレオン同様、生息環境の悪化から生息数を激減させており、最近まではマニア垂涎の幻のカメレオンであったともいえます。
写真のパーソンカメレオン(基亜種)Calumma parsonii parsoniiと背中線にノコギリ状の突起が発達するクリストファーパーソンカメレオンC. p. cristiferの2亜種に分けられています。また生息地による体色や体型の変異が多く、一般的にはオスの体色によって以下の3パターンに分けられています。
- オレンジアイ・・・目がオレンジ色で体色はブルーがかったグリーン
- イエローリップ・・・全体的に青緑色であるが口唇部が黄色い(写真の個体)
- イエロージャイアント・・・全身が黄色い
分布域は広いのですが、渓谷や山地の川周辺の山林といった比較的、冷涼な環境に多いようです。メスは16-50個の卵を産みますが、孵卵温度が低いため18-24ヶ月、実に2年の長い期間をかけて孵化に至ります。
実物を始めて見たときは仰天しました。こんなん家で飼育したらスゴイ迫力なんでしょうね。生息地では激減しているということですので、飼育する際は繁殖まで見据えていきたいものです。もちろん高価ですが、寿命も非常に長いということですから文字通り究極のカメレオンであります。マダガスカルからの野生個体の輸入が不安定であるため、最近は比較的安定して欧米からのCB個体が流通するようになったようです。日本も頑張らなくては!
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
パーソンカメレオンの飼育方法
飼育容器大きいほどよい。側面をメッシュにしたガラス温室など。通気性と採光性に優れていること。
温度
自然の環境に近づけて飼育するのならばホットスポット周辺は26℃前後でケージ内の低温部で20℃。夜間は18~20℃に下げる。
照明
紫外線灯とバスキングランプ。
床材
特に必要はない
容器内レイアウト
様々な太さの木の枝などの掴まっていられるものを配する。シェルターとして葉の大きい観葉植物などを多めに入れる。水入れは水として認識できる工夫をして設置。
餌
昆虫食性。コオロギなど
基本的な世話
カメレオン一般の飼育に準ずる。さらに
- いつでも好きなだけ水が飲めるように工夫をする
- 夏の間は直射日光が当たらない場所での屋外飼育も良い
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