トゲチャクワラの基本情報
撮影協力:Dragon Head(於:九州レプタイルフェスタ)
学 名:Sauromalus hispidus別 名:エンジェルアイランドチャクワラ英 名:Angel Island Chuckwalla 分 布:メキシコ(アンゲル=デ=ラ=ガルダ諸島)全長:60cm
北アメリカの乾燥地帯を代表するトカゲであるチャクワラの一種です。本種はその中でも、メキシコの一部の限られた島々に生息している種類で、その生息地から「エンジェルアイランドチャクワラ」と呼ばれることの方が多く、チャクワラファンに根強い人気があります。
チャクワラの仲間としては大型で、成長にしたがって黒一色になり、実に迫力があります。また和名の由来にもなっているように頬や首の回りに小さなトゲが発達します。
生息環境は乾燥した岩場で、繁殖期の雄は強いテリトリー意識を持った行動を行います。自然下ではほぼ完全な植物食性であると考えられていて、草本類や花、果実などを食べています。
4~7月にかけて繁殖行動を行い、6~8月にかけて5~16個の卵を産みます。卵は一ヶ月半後くらいに孵化します。
他のチャクワラよりも環境への適応力が優れているようで、飼育は容易なようでCB個体が中心に流通していますが、やや高価です。
そりゃ、もう実物はカッコよくて素晴らしいトカゲです。写真がしょぼくてその迫力とか魅力が引き出せないのが実に口惜しいです。
トゲチャクワラの飼育方法
飼育容器120cmクラス以上の水槽など。特に通気性を良くして、高さも確保。
温度
ホットスポット部は32~43℃、低温部は26~30℃。夜間は21~24℃にする。昼夜の温度差を付ける。
照明
紫外線灯とバスキングランプが必要。紫外線灯はできれば複数。
床材
爬虫類用の砂漠の砂など。敷きワラや牧草ペレットなどもよい。
容器内レイアウト
流木や平たい岩などでホットスポットとシェルターを作る。水入れは不要。幼体時のみ水入れを設置する。
餌
植物食。野菜などを中心にする。
基本的な世話
乾燥系トカゲの飼育に準ずる
- カルシウムの添加は必須。ときどきビタミン剤も添加する
- 立体的な活動を行うので高さのあるケージがよい
- 通気性を確保できるケージを使う
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