そもそも「パイソン」って?

で、ここからウンチク。
もしも、万一、どっかのファッション系の情報サイトあたりや「パイソン柄」をキーワードに検索エンジンからやってきたみなさんのために「パイソン」なるものの解説を簡単にいたしましょう。

パイソンPythonとはいわゆる「ニシキヘビ」のことです。一般に「大蛇」として知られているボア科BOIDAEのヘビたちのことで、中でもアジア、アフリカそしてオーストラリアのボア科のヘビのことを「パイソン(日本語ではニシキヘビ)」と呼ぶ場合が多いのです。それに対して南アメリカのボア科のヘビのことは「ボア」と呼びます。
また「パイソン」は一般的に卵生、つまり卵を産んで繁殖をしますが、「ボア」は胎生つまり卵ではなく子ヘビを産んで繁殖します。
5mを越えるような大蛇も多いのですが、一方で全長50cm程度にしかならない種類もいます。
ちなみに「パイソンPython」というのはギリシャ神話に登場する大蛇ピュトンが語源となっているらしいです。

主なパイソン
Burmese Python(ビルマニシキヘビ) 写真提供:富嶽と愉快な仲間達 in名古屋
Ball Python(ボールニシキヘビ) 写真提供:メダカクラブ
Reticulated Python(アミメニシキヘビ) 写真提供:富嶽と愉快な仲間達 in名古屋
・Green Python(ミドリニシキヘビ) 写真提供:蛇のいる部屋
Carpet Python(ジュウタンニシキヘビ「カーペットパイソン」)※写真はインランドカーペットMorelia spilota metcalfei 写真提供:爬虫類的家 jijipa
など

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リアルレザーはもう古い!

さて、賢明な両爬好きの方はここまでお読みになって「あれ?」と思っている方もいらっしゃるはず。

そう、実はパイソンを含む「ボア科全種」はCITES(ワシントン条約)の付属書IIに掲載され、国際的な輸出入が規制されているのです。
※CITES(ワシントン条約)・・・絶滅のおそれのある野生動植物の国際的商取引を規制する国家間の条約。詳しくはこちら

もちろんCITESのIIと言うことは生体だけでなく「皮革」あるいは「皮革製品」も規制の対象になっています。ですから、パイソンの本革(リアルレザー)の商品というのは、「輸出国」と「輸入国」の許可証が必ず必要なはずなんです。
パイソンの仲間は、一般に大蛇であり肉食ですから、生態系での位置は上位です。生態系では上位に行くほど個体数が少なくなりますのでパイソンは、そういう意味で個体数も少なく皮革目的での乱獲が進めば絶滅の危機に瀕すると言っても過言ではありません。

今年の流行のほとんどは合成皮革(フェイクレザー)ですし、プリントのものでも十分です。と言うかパステルカラーでプリントされている方がかわいいですし、エレガントです。うん。それにそういうモノの方が安いでしょうから、いろいろなデザインや色のモノが買えるのですから、言うことなしです。高くて、自然に優しくないリアルレザーの商品は、このエコの時代にあって「古い!」と言ってもいいでしょう。

なお、先ほども書いたようにパイソンの皮革製品は輸出入が規制されていますので、海外旅行などに行った時に、安いからと言ってパイソンの本革の商品を購入してしまうと、税関で没収されたり、下手をすると「密輸」ということになって逮捕されちゃうかもしれませんので、十分注意して下さい。

ダイヤモンドパイソン!?

「パイソン柄」と聞いて、「何パイソンなんだろう?」なんて種類を気にしてしまうのが、私たち両爬ファンの悪いところです。で、調べてみるといろいろな柄がありました。

例えば本革の場合は、ウナギの蒲焼きみたいに「背開き」のヘビ革(つまり腹板が強調されている、ちょっとキショい)と「腹開き」で背中の模様が強調されているというように種類があったり、パイソン柄がプリントされている製品では、単にウロコ模様にランダムに色をつけて架空の斑紋を作って種類不明であったりします。

で、問題のパイソンの種類なんですが、ネット上で見かけた限りでは、ほとんどがアミメニシキヘビ柄とビルマニシキヘビ柄ばかりで、私たちの中での至高のパイソンであるダイヤモンド(カーペット)パイソンとかウォマとかはないんですよね。
もちろんアミメニシキヘビは、それこそ「錦」なんですから、美しい柄で人気があるのは当然ですが、調べてみたらファッションデザインの世界ではアミメニシキヘビのことを「ダイヤモンドパイソン」って呼んでいるんですね。確かに、菱形模様はダイヤ型ではありますが。
※アミメニシキヘビの英名Reticulated Pythonのreticulateというのがそもそも「網目」という意味。当たり前か...

両爬のホビーの世界では、ダイヤモンド(カーペット)パイソンの美しさは別格ですから、両爬ファンとしては、ぜひとも「真・ダイヤモンドパイソン柄」のデザインを見てみたいところです。もちろん本革は不可能ですし、そうするべきでもありませんからプリントで。

ちょっと黒い部分が多いので、暗い感じもするでしょうけど、印刷の利点でピンクやら水色やらを使えば結構、華やかな中にもシックな感じで、いい感じのデザインになると思うんですけど。
デザイナーのみなさん、いかがですか?
真・ダイヤモンドパイソン
ダイヤモンド(カーペット)パイソンMorelia spilota spilota写真提供:爬虫類的家 jijipa


と言うわけで、男性諸氏のみなさん、ホワイトデーも過ぎてしまいましたが、彼女や奥様、あるいはお母さんや娘さんなどに、感謝の気持ちも込めて、両爬ファンとして今年は「パイソン柄」の小物なんかを贈ったら、喜ばれると思いますよ。たぶん。
たぶんモチーフはReticulated Python。全体がパイソン柄だが、非常にエレガント
パイソン柄パンプス



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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。