さらに奥へ進入
ヘビのコーナーへ進むと、いよいよ本格的な水族館の雰囲気。幅1m以上の水槽が通路沿いにずらりと並んで壁に埋め込まれています。ところが水族館ならば、この中にきれいなサンゴ礁の魚などが泳いでいるのですが、この中には、我々もおなじみの30cmほどのガラス水槽やプラケースがいくつも入っています。
で、よく見るとそれぞれのケースの中にはクワガタムシやキリギリスの仲間などが飼育されています。どうやらここは「昆虫コーナー」のようです。
しかし、妙。どう見ても展示の仕方が変です。大きなガラス水槽の中に小さなプラケを並べて昆虫を展示している...?
そんな疑問を持ちつつ、どう考えても一般の客は見向きもしないような地味な昆虫ばかりを眺めていきます。もちろん私は、こういう変な生き物は大好きですから楽しいんですが。
突然、他の水槽とは規模が異なる、3面ガラス張りの大型水槽登場。普通の水族館ならばタカアシガニでも展示してそうな、そのコーナーの目玉の展示に使われそうな感じです。
サシガメ展示コーナー |
何が入っているのかと見てみれば、なんと数百匹はいるであろう大量の「ナナフシ(御姿は最後の参考サイトから)」!
ナナフシだけを2m立方ほどの水槽に飼育展示しているのです。大笑い。もちろん床面には、あの特徴的な卵が数万個は落ちている...
しかしその先にはもっと仰天する水槽が。
水槽の大きさはナナフシ水槽より一回り小さいのですが、なんとその中は数百匹の「サシガメ(肉食のカメムシ・御姿は最後の参考サイトから)」!
もう、それこそ水槽内の壁から、天井から、底面から一面に黒い中型のサシガメだらけ。大笑いと言うよりも絶句。恐るべし上海。
有尾類展示コーナー |
昆虫コーナーの途中には、なぜか3つほどの水槽に有尾類が。こちらはある意味正常。日本のアカハライモリよりも少し小型のシナイモリとミナミイボイモリそしてたぶんフトイモリがきれいにレイアウトされた、そして本来の使い方をされた水槽で飼育展示されていました。
と言うわけで有尾類は3種のみ。
昆虫コーナーの最後には、やはり飼育係のマニア性を感じさせる展示が。
そう、蟲であります。
ガラスのケースの中に多くの小型のプラケースが並んでいてタランチュラ、サソリ、ムカデ、ヤスデそしてゴキブリがたくさん飼育されています。展示方法はショップのそれと全く同じ。絶対に一般のお客さんは、二度と来るもんか、と思うはず。
ちなみにサソリは2種、タランチュラは10種くらい。
昆虫コーナーを抜けると...
昆虫コーナーを抜けると、少し広い場所に出ます。ここはカメのコーナーです。絶対に、ここの飼育係はカメマニアのはず。繰り返すようですがケースの置き方などがショップそっくり。
大小合わせて50個ほどの水槽に水生のカメやリクガメが60種ほど飼育展示されています。
カメ展示コーナー |
特に水生のカメに疎い私なので、中国語表記と学名の表記だけではすべての種類の特定はできないのですが、特に傾向があるわけでなくアジアのハコガメやヤマガメ、南北アメリカのスライダーや曲頸類、もちろんハコガメやドロガメも。カミツキやワニガメ、アルビノのミドリガメなんかもいます。日本のショップに並んでいるポピュラーな種類はほとんど網羅している感じ。これらをきちんと種ごとにケースで飼育しているのがマニアの証拠と見た。真の水ガメマニアなら最初は「ふふん」と鼻で笑うかもしれませんが、たぶん見ていくたびに「コレがいるんだったら、アレももしかしたらいるのかも...」と期待をしながら結局、集中して見てしまうはず。
リクガメも一般的な種はそろっています。ホウシャもいるし、エロンガータやトラバンコア、ムツアシなどのアジアのリクガメたちの大きいのも。ケヅメのでかいヤツなんかもいます。リクガメマニアもたぶん喜べる。
カメコーナーを抜けると、なぜか一休みなのか「小動物コーナー」。でかいドワーフラビットなんかもいればヤギもいる。
で、一番でかいケージにはなんとオオコウモリ。種類まではわかりませんでしたが。
やっぱりノリは日本のペットショップ。