さて、前回の続きです。
とその前に皆様にお詫びしなければいけません。

実はこのコトハジメ・餌編は当初「2回」に分けて解説する予定でしたが、やってみると、なかなかコンパクトにまとめることができませんでした。
そこで今回は異例の「3回」に分けさせていただきました。
で、今回はその2回目「餌(昆虫編)」です!!

▼エサ昆虫との戦い!
トカゲや両生類の飼育では昆虫が餌のメインになります。生きた昆虫が大量に必要になりますし、複数種類の昆虫を常に準備しておく必要がある場合もあります。
そのため、自分でそれらの餌昆虫をストックするのに大変な手間がかかります。こういう場合は、よく言われるように
「虫食性の生き物の飼育は、餌昆虫の飼育の方が手間がかかる」
のです。
餌昆虫の飼育に関しては、おすすめサイトの中の「餌について」のカテゴリーに多数紹介していますのでそちらを参考にしていただくとして、ひとつだけここでお話したいのは「ローディングLoarding」に関してです。

◇ローディング推奨派です
餌の生き物に栄養のあるモノを食べさせて、飼育している生き物に間接的に栄養を摂らせようと目論むことを(ガット)ローディングと言います。
海外の実験では「思ったほどの効果は得られない」という結果が得られたようですが、何も考えずに餌の生き物に適当な餌を与えるよりはいいのではないかと個人的には考えています。
以前イエコの餌にドッグフードを与えてからヤモリに与えていたのですが、そのときのヤモリの太り方はすごかったです。もちろんこれはマイナスのローディングになってしまったので、すぐにやめましたが。
と言うわけで、餌昆虫には栄養十分な餌を与えてストックすることを奨めます。

◇コオロギ
餌として流通しているコオロギにはフタホシコオロギ(以下フタホシ)とヨーロッパイエコオロギ(以下イエコ)の2種がいます。
フタホシは動きが俊敏でないため「扱いやすい」のですが、ストック時に「臭い」「共食いする」「寒さと乾燥に弱い」などの欠点があります。一方イエコはフタホシの逆で「ストックが楽」「寿命が長い」ですが、ジャンプ力が強いため「扱いが難しい」という欠点があります。また、両方とも「コオロギ」ですから、ストック中に鳴くのは当たり前。結構うるさいです...
どちらにせよ、餌として与えるときは「足を折って、動きを制限して」から与えましょう。
サプリメント次第でヒョウモントカゲモドキなどには単用してもよいくらいの栄養があるようです。

◇ミールワーム・ジャイアントミールワーム
ミールワームはチャイロコメノゴミムシダマシというよくわからん甲虫の幼虫で、昔から小鳥の餌として流通しています。イモムシ状の動きが食欲をそそるのか「餌付きもよい」のですが「栄養のバランスが悪く」「消化もよくない」ようですので常用は禁物です。ジャイアントミールワームは外国のゴミムシダマシの幼虫でまさに大きなミールワームと言った感じです。ミールワームよりは栄養のバランスは良いようですが、やはりこれの単食というのは考えづらいです。中型以上のトカゲや大きめのカエルはかなり喜んで食ってくれます。
両方ともストックは容易ですが低温でないと、一気に両爬からは不人気な成虫になってしまって使い道がなくなってしまうので要注意です。

◇ブドウムシ(ハニーワーム)
ハチノスツヅリガというガの幼虫です。釣り餌屋でも「ぶどうむし」の名で売られています。
写真:SPHERO AQUA
「柔らかく」「食欲をそそる動き」「栄養価が高いらしい」ということで頻繁に使いたいところですが自家養殖にややテクニックを要するようで「ストックが難しく」「脂肪分が多い」のでなかなか大量には使えません。放っておくと成虫のガになってしまいますが、また違った動きで使い道はあります。釣り餌用に流通しているものは薬品を使っているようで、常用は避けた方が良さそうです。
なお本来「ぶどうむし」と言うのはブドウの茎に入り込んで食害をする「ブドウスカシバ」という別のガの幼虫です。