みなさん、こんにちは。そろそろヤマアカガエルが産卵する時期ですね!春はもうすぐ(?)です。頑張りましょう!

さて、みなさまの所の両生爬虫類たちはつつがなくこの冬を過ごしていますか?
特にこの時期は低温や乾燥による体調不良が不安ですよね。やっぱり、健康第一ですからね。動物達も飼育者の方々も。風邪などは爬虫類も人間もひいてしまう病気ですが、実は他にも「爬虫類」も「人間」も同じようになってしまう病気があります。その中でも有名なのが「痛風」です。今回は「爬虫類の痛風」についてClose Up!してみました。

▼「痛風」ってどんな病気?

「痛風」は特に成人男性に見られますが、足の親指の付け根が突然耐えがたいほど痛み出して歩くこともままならなくなると言う病気です。これは簡単に言うと体内に存在する「尿酸」という物質が原因となって関節など炎症反応が起こり激しい痛みを生じさせてしまう、という病気です。
痛風の原因は、尿酸の「過剰な産生」と「排泄の低下」であると言われています。

▼「尿酸」って何?

そもそも「尿酸」とは何でしょう?
その前に簡単に生化学のお勉強を。
生物の体を作っている主成分は「タンパク質」です。タンパク質には多くの種類がありますが、必ず成分元素として「窒素N」が含まれています。生物の体の中では常に「古いものは捨てて、新しいものと換える(新陳代謝)」が行われています。体の中のタンパク質も新陳代謝によって古いものは捨てています。このとき窒素はアンモニアの形に変化してしまいます。ところが動物の種類によってこの窒素の排泄の仕方が異なります。魚類や両生類は「アンモニア」のまま。哺乳類はさらに「尿素」の形に換えて。そして鳥と爬虫類が「尿酸」の形で排泄するのです。
爬虫類や鳥を飼育されている方は見たことがあると思いますが、彼らの糞の中の「白い」部分。あれが「尿酸」なのです。

ところでアンモニアや尿素は水に非常に良く溶けます。ですから魚や哺乳類は「尿」の中にアンモニアや尿素を溶かして排泄できるのですが、尿酸は水にあまり溶けません。実は哺乳類も「尿酸」を少しだけ体の中で作っています。いつもは水に溶かすことができるほどの微量なので正常に排出されるのですが、あまりに多くの尿酸が作られたり、排出機能に異常があったりすると溶けきれなくなる尿酸が析出して「痛風」になったり、あるいはカルシウムと結合して「結石」を作ったりするわけです。

▼「痛風」は「ぜいたく病」?

人間の「痛風」の場合は「ぜいたく病」などと揶揄されたりすることがあります。
これは尿酸のもとになる物質がタンパク質であることから「高タンパク」の食品を摂り続けると尿酸が多くできてしまう、ということを極端に表現したものです。実際にエビやウニ、白子などは尿酸の直接の原料となる「プリン体」という物質が多いので、あながち無視できない話ではありますが。