爬虫類のシェルターの選び方!

爬虫類のシェルターの選び方!

全国の両生爬虫類の飼育を始めようと思っているみなさん、こんにちは!!
お待たせしました。久しぶりの「コトハジメ」です。
今回は、私が個人的に考える、飼育インテリアの中で最も重要な「シェルター」つまり彼らの本当の意味での「家」である「隠れ家」に関してです。

<目次>  

爬虫類にシェルターは必要なの?

両生爬虫類に限らず、動物というのは安息を求めます。それはもちろん飼育下でも同様です。彼らを囚われの身にしている我々ですから、その場を用意してあげるのは飼育者の義務でもあります。その安息の場の一つがシェルターです。
飼育している個体数以上の数のシェルターを用意してあげることによって、必要以上の個体間の干渉を避け、ケージを結果的に広く利用できることにもなります。
まさに
シェルターは彼らの家
 

シェルターが必要な爬虫類の種類

いわゆる「隠れ家」になりそうな「形のある」シェルターは特に地上性ヤモリ、ヘビ、有尾類あたりには不可欠であると言えます。
また小型の地上性トカゲやリクガメの仲間も野性では地面に穴を掘って潜ったりしていますのである方がよいでしょう。樹上性のトカゲやヘビ、ヤモリでは「形のある」シェルターは必要ありませんが、シェルターの役目が「安息の場所」という見方をすれば「止まり木」などはシェルターのひとつと言えるかもしれません。
つまり
両爬飼育にシェルターは不可欠!!
 

爬虫類にとってのシェルターの居心地の良さ

シェルター選びのポイントってなんでしょう?
彼らの自然での生活をイメージしてみれば自ずと答えが見えてくるはず。陸生の種類にしても、水生の種類にしても、彼らの棲み家は「穴ぐら」のイメージでしょう。普段は穴の中や石の下などで寝ていて、活動するときには穴から出てくる...と。
実は、彼らに用意してあげるシェルターは結構狭くていいんです。というよりもむしろ変に広いシェルターよりは「狭い」方がいいのです。特にヘビなどは体が何かに接触している方が安心するようで、広いと落ち着きません。ただし、もちろんちょうどいいサイズと言うのが一番ですから、様子を見ながら最も気に入ってもらえるサイズを見つけてあげてください。
狭い、けど居心地がいい
 

その他のシェルターの役割

「安息の場所」以外にもシェルターには役割があります。
脱皮の手がかりになる!
爬虫類は脱皮をします。その時にはきれいに古い皮がはがれるようにザラザラした脱皮の手がかりになるような場所が必要なのです。特にヘビは鼻先から尻尾の先まで一気に皮を脱ぎますので、最初に皮を引っ掛ける場所は大切です。植木鉢などの表面がザラザラした素材のシェルターを使えば、それを利用して上手に脱皮します。

産卵場所になる!
トカゲの仲間やヘビはシェルターの中や下に産卵をする場合が多いです。特にヤモリの仲間は、樹上性の場合シェルターの中の壁面に産み付けることが多いです。また我家のオビトカゲモドキはたいていシェルター内の床材の中に産卵しています。卵もやっぱり隠したい訳です。

湿度の保持にもなる!
彼らが自然で住んでいる穴ぐらはきっと暗くて適度な湿り気があることでしょう。でないと、眠っている内に乾燥してしまうでしょうから。ですからシェルター内も適度な湿り気を持たせればケージ内に多湿部分を作ることになります。タッパーの中に湿ったミズゴケを入れておくと多湿系のヘビなどは好んでその中に入っていることが多いです。ただし、逆に乾燥したシェルターも用意してあげて彼らに選ばせましょう。
 

シェルターの選び方・準備の仕方

シェルターは基本的にはケージ内の適当な場所に置いてあげればいいわけですが、細かい注意も必要です。
複数のシェルターを用意して選ばせよう!
できれば「多湿」「乾燥」や「高温」「低温」などを用意して彼らに選ばせるのが理想的です。
サイズに注意しよう
狭い方がいいと言っても体が入りきらないようでは何の意味もありません。また出入り口の高さや幅にも注意しましょう。カメなどは甲羅が引っかかって動きがとれなくなる事があるかもしれません。また植木鉢をヘビのシェルターに使う場合には天井(本来は底部)の水抜き穴は埋めてしまった方がよいです。エサを呑んで体が太くなったヘビがつっかえて動けなくなる事故があるようです。

なお、植木鉢を使ってシェルターを作る場合によくある質問が「植木鉢の割り方」です。これはいろいろな方法があるので、とにかく自分でやってみてください。参考までに私はコンクリートの床に植木鉢の側面を接しさせて、石などの硬いもので軽く「コツコツ」と叩いてひびを入れてます。これで10個のうち7個くらいは自分の理想の形に割ることができています。

崩落事故が起こらないようにしよう
流木や自然石を使ってレイアウトすると、いかにもソレっぽくなっていい感じなのですが、あまりこりすぎて複雑にしすぎると「崩れて下敷き」になる事故が起きます。実は私もこれでオビトカゲモドキを殺してしまいました。また樹上性種の「止まり木」の組み方もあまり複雑すぎると尻尾をはさんだり、などの事故も起こるようですから注意が必要です。止まり木が出てきましたのでついでですが、止まり木の太さにも気を配りましょう。樹上性種はたいてい好きな太さがあります。基本的には太すぎず、細すぎずです。
 

おすすめなシェルター紹介


最後に、飼育を長く続けている経験から生み出された特徴的なシェルターを2つ紹介しましょう。
・これぞアイデア!「ウェットシェルター
ペット器具メーカー「スドー」から販売され、世界中のマニアから絶賛(?)なのが「ウェットシェルター」です。これは植木鉢と同じ素焼きでできているシェルターなのですが、屋根の部分が水呑みと兼用になっていて、水を入れると、シェルター全体に水が染み込んで適度な湿度を保つとともに気化熱を利用して温度の上がりすぎを防ぐと言うスグレモノです。
・超安上がり!「チョコボールシェルター
一部地上性ヤモリファンの間で絶大な支持を得ている(?)のがチョコボールの空き箱をそのまま横にしてシェルターにしてしまう、というモノです。あの狭さがどうやらヤモリたちには喜ばれているようです。

と言うように、シェルターは思ったよりも大切であること、工夫の余地がたくさんあることなどがご理解いただけましたでしょうか。言い換えれば飼育者のセンスと個性が光る、と言ったところでしょうか。
みなさんも生き物たちとよく相談して居心地のよさを追及してあげてください。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。