爬虫類・両生類の謎の行動の秘密に迫る!
なるほど、哺乳類や鳥類などは確かに「何のために?」的な行動を見せることがあって、どう見ても『遊んでいる』としか思えないことがありますよね。
そこで、私は参加しているさまざまなMLに「遊びと思われる行動を教えてください」というような投稿をしましたところ、実に興味深いお話がたくさん聞けました。
そこで今回はそのときのまとめと報告を兼ねまして「両爬が見せる『遊び』行動」
を紹介します。
<目次>
爬虫類が見せる謎の行動!イグアナの謎行動をご紹介
やっぱり、大きい個体は知能が発達しているのかグリーンイグアナはいろいろしています。「テレビ台の裏の狭い穴から入って出て行くを繰り返す」確かに謎ですね。他にも同じところを何回も出たり入ったり、と言うのは多いようです。「飼い主が昼寝をしていると、わざわざ布団の上に乗っかってきて邪魔をする」餌のおねだりでしょうか?
「床の上で助走をつけておなかで滑る」自分の事をペンギンと間違えているのでは……?
次は極めつけ、「床においてある新聞紙数枚を前足で上からめくり、全部めくったらまた上からめくる、を繰り返す」
大きいトカゲとしてオオトカゲでも結構あるようです。「ザラクビオオトカゲがケージ内の発泡スチロールの板を鼻でつついて穴を開ける」野生で餌を探す行動に由来しているのでしょうか。
無駄な動きばかりの「カエル」vsサービス満点「ヤモリ」
カエルも結構多かったです。特に有名な例として、「アマガエルが雨の前後に盛んに鳴く」というのがあります。これは実はまだよくわかっていない行動なんです。雨が降ってくるのを喜んでいるとしか思えないですよね。「アカメアマガエルの行動は無駄なものが多い」、「オタマジャクシは>無駄な動きが多い」、「カエルはときどきお尻をモゾモゾさせている」なども説明不能です。
こんなのもありました。「飼育中のオキナワアオガエルを部屋に放すと、いつも同じところに陣取る」で、この「同じところ」というのが「招き猫」の置物の頭の上というのが笑わせます。
ヤモリ関係では多くの方が飼育されているヒョウモントカゲモドキでありました。「初夏になると放し飼いにしているヒョウモントカゲモドキがわらわらと寄って来て人の体の上に上ろうとする」、「ケージを覗くと『外に出してくれ』とアピールし、外でひとしきり遊ぶと自分でケージに戻ってきて落ち着く」完全にペット化してますね~。
壁チョロでは「ヘリスジヒルヤモリが壁面からケージ内の葉っぱに飛び乗っては元の壁に戻る、と言うのを繰り返す」などがありました。葉っぱがゆれるのをブランコのように楽しんでいるのでしょうか。
カナヘビの保父さん……?
身近な種類として庭にいるニホンカナヘビはいろいろ見られるようです。「ケージ内に別のカナヘビ個体やニホントカゲなどを入れるとじゃれあったりパニくったりする」。当然の反応のような気もしないではないですが、コミュニケーションをとろうという動きは新鮮です。「カナヘビが膝に登ってきた後に肩に上がり、髪の毛を伝って頭に上る。降りるときも髪の毛を伝う。で、これを繰り返す」その前にカナヘビが頭に上ってくる時点で信じがたいのですね。
「カナヘビがケージ内で、食い残しのコオロギの足やミズゴケの切れ端をくわえてあっちこっちに持ち歩く」これは巣作り?と思わせるのですが結局ケージ内をうろうろするだけで、また元に戻したりするそうです……よくわからないですね。
そして、最後に遊びとはちょっと違うのですが、「カナヘビの子どもが脱走した後にニホントカゲのオスを部屋に放すと逃げたカナヘビの子どもを連れ帰る」などもあります。もはや理解不能です。正直トカゲに父性本能があるとは思いにくいのですが。
と言うわけで、いろいろ謎の行動があるのですね。それに、やはり「遊び行動」をするっていうことは飼育中の動物に余裕があるということでしょうから、健康に育てられていることの証拠ともいえますよね。遊び行動は彼らの幸せのバロメーターなのかもしれませんね。
ぜひ、皆様も飼育中の両爬が「遊び行動」をしていないかどうか探してみてください。
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