東芝REGZA
録画機能と映像調整に新提案
■プロフィルとラインナップ
かつての「テレビ国内御三家」の一角でソニー同様に薄型テレビへの代替に手こずりましたが、REGZAブランドを立ち上げてから急速に追い上げ、直近では台数ベースで国内二位に進出した月もあります。
プラズマ方式を一度も手掛けず、液晶パネルの自社生産も行いません。主に海外メーカーの液晶パネルを使用しますが、シャープへの生産委託も始まっています。
サイズによって大画面はVA方式、中画面はIPS方式が混在しています。なお、日立と並ぶハードディスク録画機能内蔵派の一社です。2008年春発売の500系、それに先立つZ3500系が併売されていますが、秋発売の7000系とAV550が現在のレグザの顔といえるでしょう。
シリーズ名 | 特徴 |
ZH7000系 | プレミアム録画モデル(52V~42V) |
Z7000系 | プレミアムUSB録画モデル(46V~37V) |
FH7000 | デザインコンシャス録画モデル(46V~40V) |
H7000 | コンフォート録画モデル(42V~32V) |
AV550 | プライベートモデル(26V、22V) |
■技術と機能
東芝はソニーと並び技術志向の強いメーカーで、現在のレグザの看板技術が「超解像」です。
これは、BSデジタルフルハイビジョンに比較してやや解像度の劣る地上デジタルのハイビジョン、あるいは標準放送の画質をBSデジタル並みに高めることが目的の技術で、仮の高解像度画像を設定し元の画像からの差分を検出し、巡回方式で理想状態に近づけていく技術です。これを定評ある統合型画質処理LSIに内蔵、家庭用テレビに初採用したのがレグザというわけです。
他に、ほとんどのユーザーがテレビの画質調整をしない現状に注目し、居住地域や室内照明の種類をインプットすると、番組に応じて画質を自動調整する「おまかせドンピシャ高画質」も注目の機能です。
先にふれたように、東芝はハードディスク内蔵派で、ZH7000、FH7000、H7000は300GBのHDを内蔵しますが、Z7000はUSBで外付けハードディスクに記録する方式を採用します。また、地上アナログ放送やビデオ入力の録画は出来ません。
レグザは一貫してシンプルな「ミニマルデザイン」を採用し私も高く評価しますが、超薄型はありません。FH7000はソニーや三菱同様のスリムフレーム(狭額ベゼル)を採用、カラーバリエーションも用意されています。
■お薦め機種
300GBのハードディスクを内蔵したフラグシップの46ZH7000を推薦します。映像調整機能も自動、マニュアル両面でよく考えられていて、総合的な完成度の高いテレビです。
東芝 52ZH7000 地上、BS、110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ 予想実売価格450,000円前後 |
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「超解像」の実力!REGZA7000系、登場
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東芝 レグザ ZH7000シリーズ
東芝 レグザ
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