テレビ/テレビの選び方

HDD内蔵テレビの選び方!買うべきなのはどんな人か

テレビに録画機能を持たせた「録画型テレビ」にはハードディスクを内蔵するタイプ、USBでハードディスクを外付けするタイプ、ブルーレイディスク録画再生機能を内蔵するタイプの三種類があり、これらを兼ね備えた製品(オールインワン)もあります。その中で最も手軽に録画が出来るのがハードディスク内蔵タイプ。リモコンのボタンのワンプッシュで視聴中の番組を瞬時に録画スタートできる便利さは使って初めてわかります。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

HDD内蔵テレビが便利

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ハードディスク内蔵型テレビ。選び方のポイントとは?


テレビに録画機能を持たせた「録画型テレビ」にはハードディスクを内蔵するタイプ、USBでハードディスクを外付けするタイプ、ブルーレイディスク録画再生機能を内蔵するタイプの三種類があり、これらを兼ね備えた製品(オールインワン)もあります。その中で最も手軽に録画が出来るのがHDD内蔵タイプ。今回は、HDD内蔵テレビの特徴について解説していきます。

【目次】  

HDD内蔵はテレビのあるべき形

私の持論ではテレビ放送というシステムではハード(テレビジョン受像機)とソフト(放送番組)は本来一体のものであり、ハードが視聴者の生活に合わせて番組を一時預かりしたり、繰り返し見られる録画型テレビは理に適ったものなのです。
 

録画型テレビがおすすめなのはどんな人?

しかし、録画型テレビにも弱点があります。「録画」という行為には、いまお話した番組の一時保存(タイムシフト)と長期保存(ライブラリー)という両面があります。録画テレビの主流である「ハードディスクのみ内蔵」の場合、前者には便利でもハードディスクがすぐに一杯になるので後者(長期保存)に対応しづらい欠点があります。

もう一つは、CATVをセットトップボックスを使って視聴しているご家庭の場合、地上デジタルはパススルー(放送局の送り出し周波数のまま視聴)ですので問題ありませんが、BSやCSはトランスモジュレーション(ケーブルテレビ局独自の周波数~チャンネルへ変換する)しているため、テレビのハードディスクにデジタル録画することが出来ません。(アナログ入力なら録画出来るテレビはあります)。

BS、CSのデジタル録画をなさりたい場合は、CATV会社の提供するハードディスク一体型のセットトップボックスをお求めになることをお薦めします。

ハードディスクのみ搭載の録画テレビはあくまでタイムシフトマシンと考え、番組を長期保存される頻度が高いなら、別にブルーレイディスクレコーダーをお買いになることをお薦めします。レコーダーがi-LINK対応の場合、セットトップボックスからダビングすることも機種によって可能になります。
 

HDD内蔵テレビを比較してみると……

前置きを短くして本題に入りましょう。いわゆる録画テレビには、
 
  1. ハードディスク(HDD)を内蔵したもの
  2. USBでハードディスクを外付けするもの
  3. ブルーレイディスク(BD)録画機能を内蔵するもの
  4. ハードディスクとブルーレイ録画機能の両方を内蔵するもの

の4パターンがあります。そこで、主要メーカーの録画テレビの機能とそのおすすめ度合いを比較表にしてみました。
 
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主要メーカーの録画テレビの機能を比較してみました。「◎」がイチオシ、「○」がおすすめ、「×」がもう少し、「―」が非対応です


業界全体の趨勢は、USB外付けタイプ(内蔵でない)が優勢です。しかし、機能や使い勝手で内蔵型に優るためでなく、テレビの販売価格が低落しているため安く作れる外付けが増えているのです。内蔵しない製品を比較しても仕方がありませんからこのタイプは今回は除外します。シャープのBDアクオスは最も代表的な録画テレビですが、ハードディスクを内蔵しないため今回の比較から外しました。
 

おすすめは三菱のMDR2

三菱 MDR2とソニー HX65RのBD録画「◎」は、BDへの直接録画が可能な点を評価しました。三菱にはBHR500というシリーズがありますが、HDDがMDRの1TBに比較して500GBにダウン、3D再生機能を持ちません。BDXL対応のBBHR500も新に加わりましたが37V、32Vのみ。

ソニーHX65Rは外付けHDDや前世代80Rで非対応だった外部入力録画にも対応しました。外付けHDDの録画コンテンツを内蔵HDDに移動しBDに焼く「ムーブバック」にも対応、外付けの弱点を克服しています。パナソニックRB3は一度ハードディスクに保存してからのダビングになります。また、DVD録画が出来ません。日立Woooの長時間が「◎」は、長時間録画のステップが細かいことを評価しました。

結論をいうと、上記の項目で比較するとBDまで搭載し機能面で最も隙のない「最強の録画テレビ」は三菱のMDR2で、それに次ぐのがソニーのHX65R、同じ三菱のBHR500/BBHR500、ということになります。中小型画面から選ぶなら、BDこそ非搭載ですが1TB内蔵のパナソニックのRB3も候補です。

録画型テレビの日立と並ぶオリジネーターが東芝でした。現在同社は外付けタイプが中心です。しかし、ハードディスク容量とタイムシフト能力で、同社のセルレグザXE2が総計3TBと依然他を圧倒しています。(いわゆる「録画」は1TB)店頭価格いかんでは、検討してもいいでしょう。現在のレグザのフラグシップ55X3は非内蔵のため、タイムシフトに関してレグザブルーレイとの組み合わせが必要になります。
     

録画型テレビの差は、「外部ディスクにどう移動するか」

録画型テレビの一番の大きな差は「この番組は消さないでずっと持っていたい、そんな時に外部の録画機器に移動することができるのか」ということ。録画型テレビを使い始めて、ユーザーがいちばん気になるのが、実はこれ。

ブルーレイ録画機能を内蔵しないハードディスクのみ搭載した録画テレビ同士を比較してみましょう。ハードディスク内の番組の「取り出し」がしやすいのがパナソニックで、同社ディーガとLAN接続(クロスケーブルを使用)して簡単にダビングできます。日立の場合、自社製ブルーレイディスクレコーダーを持ちませんが、XP07系以降、パナソニックディーガへのコピー&ムーブが保証されました。

最初にお話したCATVセットトップボックスからのBS/CSの録画はパナソニック、日立、三菱の場合、アナログ入力(黄色いプラグのコード)を使ってSD画質でマニュアル録画出来ます。デジタル録画はどれも基本的に出来ないものとお考えください。
 

長期保存するならレコーダー、すぐに消すならHDD内蔵テレビ

さて、あなたのハードディスク内蔵テレビ選びの参考になったでしょうか。「一長一短じゃ困る、もっと詳しく知りたい!」とお思いかもしれません。まず大前提として、何を選ぶにも使用目的、状況に合わせた「割り切り」が必要です。

たとえば子どものいるご家族で「テレビはご飯の終ったあと!」といった調子で、日夜タイムシフトの利用率が大きいならハードディスクの容量が大きく長時間録画のできる製品を選ぶといいでしょう。今回除外したUSB外付け録画テレビも、「録って見、見たらどんどん消す」用途なら検討するといいでしょう。ただし、テレビとHDDの認証が前提ですので、他のテレビ(買い替えたりした場合)では再生することが出来ないのが欠点です。

繰り返しになりますが、番組の長期保存をしたいならハードディスクだけでなくBD録画機能を持つ製品をお薦めします。ハードディスク内蔵テレビに何を望むか、その整理がよい買い物のスタートになります。

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