薄型テレビはいまが買い!

オリンピック開幕まであと一週間になりました。よく訊ねられるのが「薄型テレビはいまが買いか?」。

結論を先に言うと「買い」です。お訊ねの裏側には、オリンピックを過ぎると薄型テレビはいっそう安くなるのではないかという期待感があるようです。薄型テレビの価格はこれからも下がり続けます。しかし、過去数年のような急激な下がり方ではありません。

一時はすべての家電メーカーが参入したこの分野も、長年、販売競争が続き、退場していったメーカーも少なくありません。市場形成の時期は終わったと考えていいでしょう。原油高による製造コストの上昇も無視できません。以上の二つを主な理由に、薄型テレビの価格急落は一段落すると考えていいでしょう。

それでは、肝心の製品の内容はどうでしょう。薄型テレビの近年の最大の課題は、フルハイビジョンと液晶方式の動画ボヤケの克服、もう一つ加えるならインターネット動画の表示機能でした。

現在各社の主力製品を見ると、32V型からもうフルハイビジョンが用意されています。動画ボヤケも120Hz駆動パネルが中画面以上の主力になり、最後のネットワーク対応も標準化しつつあります。つまり、薄型テレビはオリンピック需要を契機に、過渡期を脱しつつあるのです。

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10ビット120Hz倍速パネルを最初に採用したのがビクターの液晶テレビだった。写真はLT-47LH905 購入はこちら(Amazon)


私が「薄型テレビは今が買い」というのはこうした背景からです。いつも同じ言葉を繰り返しますが、薄型テレビの世界は二毛作、春と秋に新製品が導入されます。ですから、オリンピックが終わって秋になれば、現行機種にさらに機能が追加された新製品が各社から発売されます。しかし、それはこれまでも、これからもずっとそうなのです。

薄型テレビに限らず、デジタル家電は「欲しいその時こそ旬」なのです。いま、オリンピックを前にあなたが本当にテレビを欲しいのなら、躊躇わずに販売店にGO!です。

ついこの間も、テレビの企画で町田市にお住まいのご家庭のテレビ選びを手伝ってきました。「余りにもたくさんあってどれを選べばいいかわからない」というのが、その時の奥様の正直なお悩みでした。

事実、薄型テレビは液晶方式とプラズマ方式、多種多様な機能が絡み合い、15型から103型までのサイズを国内十社が手掛け、膨大な製品が存在します。その中から一台を選ぶのですから、販売店に不用意に出かけると失敗の原因になります。テレビは一度買ったら7~10年は使う物。自分の生活に合った最小限の候補を絞り込むことが、いい買い物をする大前提と考えてください。

それではさっそくあなたに合った薄型テレビを考えていきましょう。

購入時のポイントは以下の7つです。

1. 画面の大きさはできるだけ大きなものを
2. 明るい環境なら液晶、明るさが調節できる環境ならプラズマがオススメ
3. 液晶方式にはVA方式、IPS方式があるので注意
4. 液晶方式なら迷わず「10bit/倍速120Hz」のものを
5. プラズマ方式を買うなら、フルハイビジョンを
6. 「○×リンク」など、機能はあなたに合ったものを
7. お店で視聴するときは、表示モードを調整してもらおう

それぞれについて詳しく説明していきます。

まず最初に決めるのは、画面サイズ

最初に決める要件は、画面サイズです。下の視聴距離一覧を参考に、テレビを置く部屋の大きさを鑑みつつ、これからやってくるテレビの画面サイズをシミュレーションしましょう。Hは画面の高さ、Wは画面の幅です(単位cm)。テレビの外形寸法はこれより一回り大きくなります。46Vと50Vは液晶方式のみのサイズです。

■32V(39H×70W) 適視距離:117cm
■37V(46H×81W) 適視距離:138cm
■42V(51H×92W) 適視距離:153cm
■50V(62H×110W) 適視距離:186cm
■46V(102H×57W) 適視距離:171cm
■52V(115.2H×65W) 適視距離:195cm

旧来のブラウン管テレビと比較した場合、4対3アスペクトか16対9のワイドテレビかでも異なりますが、メーカーでは、25インチの4対3、28インチのワイドの場合、薄型の37Vを推奨しているようです。しかし、ブラウン管では37型前後が最大サイズでそれ以上はほとんど製造できなかったのですから、別物と考えてこの際なるべく大きな画面を欲張りましょう。

次のページでは、液晶方式とプラズマ方式からの選び方についてお話します。