プラズマ方式は生かすも殺すも環境次第。
出来のいいフルHDプラズマの画質は、液晶を凌ぐ

どんな環境でも一定の映像を出すという「ツブシが効く」点では、プラズマ方式は液晶方式に及びません。明るい環境ではややボンヤリした映像に感じられるからです。消費電力という点でも、液晶の方が有利です。しかし、よく出来たプラズマ方式は、しっとりときめ細かな落ち着いた画質で大画面の楽しさを存分に味わわせます。現に、私が仕事に使っているのも50V型のプラズマです。

プラズマ方式はパネル構造が液晶方式より単純で生産性に優れ、同じ画面サイズ同士を比較すると価格が安いです。しかし、安いからという理由でプラズマ方式を選ぶべきではありません。先に書いたように、日中、外光が燦々と流れ込んだり、蛍光灯がカンカンと灯った環境では、プラズマ方式の持ち味は発揮できません。明るさをコントロールして、方式のよさを引き出して使うものと考えてください。コントラストの優れた出来のいい最新の製品を選ぶことも大切です。

もちろん、フルハイビジョンであることは必須です。この際はっきり言いますが、今や42V型以上の大画面に限定されたといっていいプラズマ方式を買うなら、フルハイビジョンしか買ってはいけません。

各社が宣伝する「○×リンク」は、
実は全てCEC機能という同じ機能

最後に、機能はどうでしょう。各社の製品に搭載されている付加機能を整理すると下のグループがあります。

■録画機能
 本体HDD録画、ネットワーク録画
■リンク機能
 「ビエラリンク」(パナソニック)、「AQUOSファミリンク」(シャープ)、「BRAVIAリンク」(ソニー)など
■ネットワーク機能
 アクトビラビデオ対応など
■画質自動調整機能
 「リビングモード」(パイオニア)「おまかせドンピシャ高画質」(東芝)など
■デジタルカメラ関連
 「BRAVIAプレミアムフォト」(ソニー)「フルハイビジョンテレ写」(パナソニック)など

これらのどれが必要はユーザー次第なのですが、テレビのリモコンでレコーダーを操作する「○×リンク」機能は、HDMI Ver.1.2aに含まれる「CEC機能」といって実は同じものなのです。

じゃあ、メーカー間で互換性があるの?パナソニックのテレビとシャープのレコーダーを組み合わせて、テレビのリモコンでレコーダーが操作できるの? と聞かれれば「出来るともいえるし、出来ないともいえる」としか答えようがありません。

基本的には「出来る」のです。電源のオンオフを始め、基本的な操作は出来ると考えてください。しかし、保証はできません。フォーマット上の共通部分と「ベンダーユニーク」といって各社の裁量に委ねられている部分があるからです。

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世界初のCEC機能「ビエラリンク」を搭載したのがパナソニックのビエラ。単にレコーダーをコントロールするだけでなく、新製品発売の度に様々な用途が提案されている。写真は最新のTH-32LZ80  購入はこちら(Amazon)


ネット接続して動画コンテンツの配信を受けるネットワーク機能も、各社の一定以上の製品なら対応していますが、同じ「アクトビラ対応」にも「ベーシック」対応、「ビデオ」対応、「ビデオフル」対応とグレードがありますから注意すること。

そうした中で、製品間の差別化につながる機能には、テレビ本体での録画機能と画質調整機能があります。HDD本体内蔵派の代表は、日立と東芝です。CECの○×リンクを使ってレコーダーを操作すればいいのだ、といえばそれまでですが、リモコンのボタンワンプッシュで視聴中の番組が録画スタートする簡単さには及びません。これまで、ビデオを使うのが煩わしかったあなたなら、注目の機能です。

最近、各社が取り組んでいるのが、画質の自動調整機能。日本のほとんどのユーザーがテレビの映像調整を一切しない、という調査結果から生まれた、明るさ、コントラスト、色の濃さを環境とソフトにあわせてテレビが自分で調整する便利な機能です。

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「映像調整をしない」ユーザーの視聴環境に合わせて、画面の明るさ、色濃度などを自動調整する「おまかせwドンピシャ高画質」を搭載する東芝の52ZH500  購入はこちら(Amazon)

次のページでは、候補機種が決まってから最後の選び方についてお話します。