小さな港に、驚くほどの魚種!
いよいよセリの始まりです
漁業従事者の高齢化……とはいえ、港はまだまだ威勢の良い活気に溢れている。 |
各地で魚が獲れなくなったと言われているが、それ以前にあと10年もすると、獲る人がいなくなるかもしれない。これは魚好きには深刻な問題だ。
15時になると荷捌き場には仲買や近所の人々が集まってくる。ここに出雲崎名物の浜焼を売る『石井鮮魚店』の主人もいた。炭火でじっくり焼いた浜焼は、冷蔵庫のない時代に保存食として生まれたという。
「今日はカレイとイカ、それにアナゴとタイとアジを仕入れるんだ。うちの浜焼は今でも炭火でじっくり、30分も焼くから、そりゃあ大変なんだよ」
対馬暖流も流れ込む、
佐渡海峡の豊かな恵み
ノドグロ 正式名称はアカムツだが、ムツ科ではなくスズキ科。その名の通り口の中が黒い。新潟以南の日本海と房総半島、西大西洋などで水揚げされる。大きいものは1尾で1キロを超えるが、ほとんど漁獲はない。通常獲れる最大のものは30cmほど。塩焼き、煮付けが旨い。旬は10月から12月。脂がたっぷり乗っている。 |