フグ専門の市場南風泊を訪ねる
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激安ふぐ丼の店、「河久」はこんな外観 |
北九州から関門海峡を渡った下関には3つの市場がある。ひとつがふぐ以外の近海魚を扱う唐戸(からと)市場、ふぐ専門の南風泊(はえどまり)市場、そしてもうひとつが、主にサバやアジなどを扱う下関漁港地方卸売市場だ。ふぐを扱うのは南風泊だけで、ここに全国の天然ふぐの7~8割が集まる。この南風泊市場の目の前に事務所を構える仲卸が、激安ふぐ丼の店を経営する「河久(かわく)」だ。
激安フグの味やいかに?たった780円で手に入れる幸せ
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ふぐの河久で、780円のふぐ丼の次に人気がある、「ふくあんかけうどん」450円。フグの唐揚げに醤油風味のあんがとろーり。シロサバフグ使用とはいえ450円は安い。柚子こしょうの風味がいいアクセント |
店は唐戸市場のすぐ近くにあり、まるで立ち食いそば屋のような外観。「ふぐ=高級品」と思っていると肩すかしを食らうが、だからこそ、この値段が実現するのだろう。丼に敷き詰められているのは天然のマフグで、食感は「おお、本当にふぐだ!」と感動。そりゃあ天然トラフグと同じ味というわけにはいかないけれど、780円はどう考えても安い。この河久のすぐ近くに、やはり「実家が南風泊の仲卸」という「武蔵」がある。ここのウリは「ふくフルコース」5250円で……。おっとっと、今回はここまで。「武蔵」のフルコースのお話は、次回、後編で。お楽しみに!
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