冬の味覚の王様、フグ。東京でも大阪でも食べられるが、山口県下関で食べるフグはひと味違うというウワサ。なんと、780円で天然フグが楽しめるという情報も……。今回は、そんなウワサの真相を確かめに、下関を訪れてみた。(やや、長めのレポートになるので、前・後編に分けて、お届けします!)

わざわざ行く価値はある?一路、北九州・下関へ

ぶっかけ丼
「ふくの河久」の「ふく刺しぶっかけ丼」780円。天然マフグの刺身が丼を覆い尽くしてこの価格は、仲買直営ならでは。小ふく唐揚げ、フライ、吸物が付くセットでも1,150円! 詳細は次のページで!
「ふぐなんて東京でも大阪でも食べられる」そう思っている人は多いに違いない。たしかにそうだ。編集部のある人間もこう言った。 「池波正太郎氏の書生だった佐藤隆介先生に教えてもらった大阪の「南進(なんしん)」という店は本当に安くて美味しい。わざわざ下関まで行くなんて、どうかと思う」一理ある。下関はあくまでふぐの流通基地なだけだ。伊藤博文がこの地でふぐを食べようと、だから下関が美味い、という理由にはならない。しかし、今回はなんとしても下関へ出掛けたかった。その理由のひとつが780円のふぐ丼。その味はいったいどんなものなのか。ある人から「飛行機代をかける価値がある」と聞いた「奈可越(なかお)」のふぐも食べたかった。そして昨年3月に就航したばかりの黒い飛行機、スターフライヤーにも乗りたかった(乗り物ファンとしてはこれがいちばんの動機だったりして)。ということで、空路北九州へ。

まずはフグについて復習してみましょう

ふぐ魚体
河豚と書いてフグと呼ぶ。写真は養殖のトラフグ
ところで、フグという魚は有名だが、みなさんはどれぐらいフグについてご存じだろうか? まずは、フグについて、復習を。日本周辺に生息するフグは、トラフグやマフグ、カラスフグなど40種以上と言われている。そのなかでいちばん味が良いのがトラフグだ。養殖が盛んに行われているが、天然ものとの味の差は大きい(食べ比べれば一目瞭然だ)。主な産地は、山口県下関市、福岡県北九州市、愛知県、若狭湾など。一般的には、フグと言うが、別名にテッポウなどがあり、下関では「フク」と呼ばれている。次のページでは、いよいよ激安ふぐ丼が……。