摩耶とは、
お釈迦様のお母さんの名前です
この方が法道仙人。インド人には見えないが・・・ |
摩耶夫人と、女性的なイメージのある十一面観音を祀るところから、この寺は、女人守護の本山として、広く女性の信仰を集めました。また、安産祈願の腹帯発祥の霊場としても知られているそうです。
観音様の七変化
阿字観の指導も行われる金堂には、ご本尊の十一面観音(秘仏)以外にも、たくさんの仏様が祀られています。中でも驚いたのは、観音様の七変化が勢ぞろいしていたこと。観音菩薩は、いろいろに姿を変えて人を救う役目をになう仏様で、その代表的な姿は七つあります。しかし、それがすべてそろって並んでいるお寺は、他ではあまり見たことがありません。澄み切った青空の下の金堂に、極彩色の観音様たちが祀られている |
こちらのお寺は大きな火事に見舞われたため、これらの仏像は新しいものです。しかし、彩色も美しく、細部の細工や手のポーズもきわめてわかりやすいので、仏像の見方を勉強するのに最適。マニアの方も、初心者の方も、仏像好きなら、ぜひ一度ご拝観ください。
眺望絶佳
星や月も手に取るように見える
気さくな副住職の伊藤さん。仏像や歴史を語りだすと止まらない |
「夜になれば、月や星の動きも手に取るように見えるんです」と、副住職の伊藤浄眞さんはおっしゃいます。8月の「四万六千日大祭」には、摩耶山に星が降ると言われているそうです。
観音様と星のご利益を
いただきに出かけよう
8月8日~9日にかけての深夜には、摩耶山山頂に星が降ると言われています。写真は、青く光る石が敷き詰められた、きらきら小径(写真提供/神戸市国際文化観光局観光交流課) |
摩耶山では、旧暦に従って8月8~9日に四万六千日の供養が行われます。8日と9日の境目の時刻、つまり9日の午前零時には、ご本尊の観音様に向けて、天から除災招福の星がくだると言い伝えられています。つまり、この日、この夜に摩耶山に出かければ、四万六千日分の観音様の功徳に加え、招福の星のご利益までいただけるということ。
観音様に向けて星が降る夜に、あなたも摩耶山に出かけてみませんか?
お勧めのお土産は、若返りのご利益がある「若ガエル」と、きらきら小径に敷き詰められた石のお守り |
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