七福神のメンバー紹介その2
毘沙門天 |
これも天がつくので、天部のカテゴリーに属する仏様。持国天、増長天、広目天と並んで、仏教の世界の四方を守る四天王とされます。四天王の中では、多聞天という名で呼ばれますが、毘沙門天として単独で信仰されることも多く、その場合は、商売繁盛の神と見なされることも。
四天王は、主に、仏教に敵対するものと戦う働きを持つことから、武将風の姿で現されることが多く、武士にも信仰されました。昨年のNHKの大河ドラマ「風林火山」に登場した上杉謙信も、毘沙門天の「毘」という文字を旗印にしていましたね。
■奈良の信貴山の朝護孫子寺には、聖徳太子の前に毘沙門天が降臨したという言い伝えがあります。聖徳太子は、その毘沙門天の力を借りて、仏教を取り入れることに反対していた物部氏との戦いに勝ったのです。くわしくはこちらをごらんください。
弁財天 |
やはり、天がつくので、もともとは仏教の仏様ですが、神道の中に取り入れられ、神様として祀られることも多いです。さらにさかのぼると、弁天様は、ヒンズー教の女神であるサラスヴァティーでした。サラスヴァティーは、学問と芸術を司る女神様で、弁才天と書かれることもあります。芸術を司るので楽器を持つ姿が一般的ですが、才の字が財に変わり、財宝の神様にもなりました。
インドにおけるサラスヴァティーは水辺にいる姿に描かれることが多いので、日本でも、弁天様を祀るお堂は、よく水辺にあります。上野の不忍池の真ん中にある弁天堂、江の島の弁天様などが、その代表例です。
福禄寿 |
中国の土着宗教である道教では、福禄寿、すなわち、幸福と財産と長寿を強く願います。確かにその三つがそろえば、人生は安泰。ということで、この神様も、ご利益いっぱいの福の神なのです。頭が長く、髭をはやしているのが特徴です。
寿老人 |
酒好きの神様として知られ、南天にある老人星(カノープス)という星の化身とも言われます。不老長寿の象徴である桃を持っているのが特徴。
※この記事で使わせていただいた七福神のイラストは、
七福神マニアさんの作品をホームページからお借りしました。
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