マニアに一番人気の仏像は、
実は滋賀県にある


有名な仏像は奈良や京都にある。それはむろん正しいのですが、奈良や京都にしかよい仏像がないと思っていらっしゃる方は、ディープな仏像マニアから見ると、失礼ながらシロートさんです。もちろん奈良や京都は仏像ウォッチャーの基本ですが、優れた仏像は、その他の地方にだってたくさんある。中でも、滋賀県の湖北と呼ばれるエリアには、マニア垂涎の的の美しい観音様が何体もあります。

滋賀県の観光の目玉は琵琶湖だが、実は、奥深いところに観音様という隠れたお宝もある

仏像マニア垂涎の的の十一面観音がある渡岸寺
その中でももっとも有名なのは、高月という町にある向岸寺(渡岸寺)の十一面観音。現在、渡岸寺はもうなくなっており、向源寺という寺の渡岸寺観音堂に祀られているので、「渡岸寺の十一面観音」と呼ぶほうが通りがいいかも知れません。仏像マニアの支持が圧倒的に高いだけでなく、白洲正子、井上靖など、この像の美しさを褒め称える作家は枚挙にいとまがありません。

また、一昨年、東京国立博物館で開催された「仏像、一木にこめた祈り」という空前絶後の仏像展にはじめて出展され、人気を呼んだことも記憶に新しいです。それほどこの十一面観音像は、仏像好きにとっては特別な存在なのです。


湖北には、その他にも
数々の美しい観音像があるが…

湖北は旅情あふれる素敵なところだが、交通の便が悪いのが玉に瑕
高月町には、この観音像のほかにも、よい観音様やその他の仏様がたくさんいらっしゃいます。

また、そのさらに奥の木之本という町に行くと、これまた素晴らしい仏像てんこ盛りの資料館やら、知られざる寺やらが山ほどあります。


したがって、仏像好きの方は、一度は高月町と木之本町をじっくりめぐってみる必要があります。

が、ここでひとつ大きな問題がっ!

それは、この地方は交通の便がいたって悪く、車を使わない方は、徒歩かレンタサイクルでめぐるしかないこと。それと、いくつかの寺以外は、いわゆる無住の寺(住職さんが常駐しない寺)で、観音様にお参りしたいときは、事前に、その寺を守る地元の方に連絡をして、お堂の鍵を開けていただく必要があることです。

そのため、湖北の観音めぐりに出かける前には、どのようにして効率よく回るかを考えておくことが大切です。

次のページは仏像マニアが待ちこがれた、湖北の観音様をめぐる「マニアック仏像ツアー」のご案内です。