湖北の仏像旅は体力勝負の大冒険
飢えや熊とも闘わねばならない


里山と田んぼが延々と続く
わたしも何年か前に、湖北の観音めぐりの一人旅に出かけました。しかし、前のページに書いたような理由で効率が悪く、数ある観音様の一部にしかお会いすることができませんでした。

永遠に続くかと思われるような田んぼ道や山道を歩いているうちに、やたらとおなかがすきます。しかし、何か買おうにも、コンビニはおろか、村のよろず屋さえ見つからないというありさま。ようやく見つけたラーメン屋に寄ろうとすると、そこはバス停の前で、あと3分でバスが来るらしい。そのバスを逃せば、次のバスは、なんと3時間後。

まあ、しかたない。ラーメンを食べて体力をつけ、あとは歩くかと決心し、さらによく見ると、そのラーメン屋は、もう何年も前から営業していない模様でありました。もっとよく見ると、バスの時刻表も何年も前のもので、すでにその路線は廃止されたという張り紙が。

で、結局すきっ腹を抱えたまま歩くことになりました。

その上、おそろしいことに、その年の滋賀県では、山から熊が降りてきて人を襲うことがニュースになっておりました。木之本あたりの山沿いでも「熊に注意!」という看板を散見しましたが、あたりを見回しても民家すらありません。ここでもし本当に熊が出てきたら、死んだふりをしてもダメかも知れないと思い、恐くておちおちお寺参りなどしていられませんでした。

木之本の石道寺。美しい観音様がいるお寺だが、この近くでも「熊出没」の看板を見つけた


仏像好きが待ちに待った
「マニアック仏像ツアー」※既に終了しています


次はなんとかして、もっとたくさんの湖北の観音様を拝まなければと、ずっと思ってきましたが、近いうちに、その願いが叶いそうです。なぜそうなったか。それは実は、オールアバウトでの出会いがきっかけでした。あるとき、オールアバウトのメール欄に、「フロンティアワールド」という旅行代理店に勤める高梨さんという方からメールが来ました。

「吉田さんはなかなかの仏像好きとお見受けしました。
わたしも同様ですので、一緒に、
超マニアックな仏像ツアーを企画しませんか?」

お会いしてみると、高梨さんも、湖北の観音めぐりにたいへん興味がある様子。満場一致で(と言ってもその場には2人しかいないが)、湖北の仏像めぐりツアーをやってみましょうというお話になりました。

仏像への愛を語り合いながら
楽しく旅をしませんか?

奈良にも匹敵する希少な仏像がぎっしり詰まった資料館、己高閣

日程は、2008年6月13日(金)~14日(土)の1泊2日。
●コースなど、詳しくはこちらをごらんください。※終了※

このツアーの何がよいか。それはもちろん、熊や飢えと闘うこともなく、古い時刻表に騙されることもなく、また、事前に村人に連絡をしておく必要もなく、効率よく湖北の観音様をめぐれることです。むろんどの要素も、旅の思い出や話のタネとしては面白いのですが、できれば専用バスでビュンと飛んで行った方が楽ですよね。

お宿の己高庵は、真新しくてきれい
もうひとつのよい点は、己高閣・世代閣という木之本町が誇る傑作仏像をぎっしり詰め込んだ資料館のすぐ近くの宿に泊まるので、その己高閣・世代閣でゆっくり仏像鑑賞ができること。ここはわたしも以前行きましたが、小さな建物の中に驚きの仏像がたくさんあって、なかなか立ち去りがたいところでした。一般のツアーでは、ここがコースに組み込まれていたとしても、ちょっと立ち寄るだけになりますので、ここに1泊できるのは素晴らしいことです。

●己高閣・世代閣の情報はこちら。

●お宿「己高庵」の情報はこちら

最後に何よりよいのは、仏像好きの人々と語り合いながら、楽しく旅ができることです。一人旅や二人旅も悪くありませんが、感動は、やっぱり趣味を同じくする人と分かち合いたいものですね。

次のページは湖北を中心とした琵琶湖周辺の仏像に関する、より深いお話です。