なぜ湖北には、
傑作仏像が多いのか?

今はのどかな風景だが、ここでも壮絶な戦いが行われたのだろうか
琵琶湖は、古くから交通の要所であり、文化や物資が行き交うところでした。昔は、地上を歩くよりも大きな湖の上を船で渡ったほうが楽に移動できましたからね。

そのため琵琶湖の周辺には、歴史の古い寺が多いです。大津にある比叡山延暦寺、三井寺、石山寺や湖東三山などです。しかし、その対岸にあたる湖北には、あまり有名な寺がない?
いえいえ、実は、湖北にも、比叡山に負けない寺があり、周辺には、一大仏教文化が栄えていたのです。それがなぜ今は、多くが無住の寺になってしまったのか。それは、戦乱などによって焼けてしまったからです。

奥琵琶湖の風景がどこか悲しいのは、消え去った寺や文化遺産が多いせいでもある
戦国時代、この地域は、浅井長政の本拠地でした。浅井長政は織田信長と壮絶な戦いを繰り広げました。そのため、このあたりにあった寺は、多くが焼け落ちてしまったのです。
それにも関わらず古い仏像が多く残ったのは、人々が、仏像を土中に埋めるなどして守り抜いたという理由からです。

最初にご紹介した渡岸寺の十一面観音像なども、そのようにして守られたものと言われています。こちらの観音様は完璧なお姿ですが、中には、腕などが損傷した痛々しい姿の観音様もあります。湖北の観音様は、長く悲しい歴史を物語る生き証人のような文化遺産なのです。

湖北で見られる代表的な傑作仏像


石道寺の十一面観音。赤い唇が魅惑的だと井上靖氏も絶賛
最後に、このツアーで見られる代表的な仏像について、簡単にご案内しておきます。

高月町
●充満寺(十一面観音、薬師如来)
●正妙寺(千手千足観音) 千手観音は多いですが、千足つきは珍しい。
●渡岸寺(向源寺)(十一面観音)仏像マニアに愛される美しい国宝の観音様。

木之本町
●石道寺(十一面観音) 作家の井上靖さんが「村の娘」と表現した、愛らしい観音様。
●己高閣・世代閣(奈良に匹敵する古い時代の傑作仏像がぎっしり)
●医王寺(十一面観音) 
●黒田観音(千手観音)これまた、たいへん魅力的な観音様
写真はこちら。

その他、西浅井町の善隆寺、徳円寺、大津坂本の盛安寺などで傑作十一面観音などを拝観し、ついでに坂本の町並みを散策したあと、米原から新幹線で帰ります。たった1泊2日で、これほど充実した仏像ウォッチングができるツアーはそうないはずです。仏像ファンの皆様、ぜひ、ご一緒に湖北に行きましょう!

日程は、2008年6月13日(金)~14日(土)の1泊2日。
●コースなど、詳しくはこちらをごらんください。※終了※


日本の寺とはちょっと違う、韓国らしい華やかなイベントが見られます
●5月中旬には、吉田推薦の韓国寺めぐりツアーも開催されます。
お釈迦様の誕生日に行われるイベントに参加し、古代の日本に大きな影響を与えた旧百済地方の寺をめぐる、他にあまりない有益なツアーです。

日程は、2008年5月11日(日)~14日(木)
コースなど、詳しくはこちらをごらんください。※終了※
韓国の寺旅に関する情報は、こちらにもあります。

●仏像めぐりツアーや寺めぐりをする前に、基礎知識を知っておきたい方は、
「奈良、寺あそび 仏像ばなし」をご参照ください

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