寺・神社/東京の寺・神社

12月初旬まで楽しめる東京一の紅葉(3ページ目)

今年の秋も気温が高めで、東京の紅葉は12月初旬まで楽しめそうです。都心部のお勧めは、東京一の寺町である上野と谷中周辺。国立博物館で仏像を見て、その後、穴場のお寺めぐりを。

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド


浄名院は、
寛永寺三十六坊のひとつだった

寛永寺三十六坊とはどういう意味か? つまり、寛永寺には、本体とは別に、三十六の付属のお寺があったということです。寛永寺の敷地は、今の上野公園より、ずっと広かったんだな。浄名院は、現在の寛永寺から道ひとつ隔てた場所にあり、八万四千体といわれる無数のお地蔵さんがあります。
 
 


門をくぐった瞬間、「ここが東京?」と驚くような異界的な空気が流れています。お地蔵さんは、実際には八万四千体はないと思いますが、それにしても、すごい数だし、今でも増え続けているそうです。
境内を埋め尽くすお地蔵さんは、どこかもの悲しい


江戸に六つあった
謎の巨大地蔵

永代寺から移築された江戸六地蔵のひとつ
真ん中に立つ大きなお地蔵さんは、「江戸六地蔵」のひとつとされます。江戸六地蔵とは、昔の江戸の結界に当たるところに立っていた六つのお地蔵さんですが、ここは、結界ではない。なのに、なぜここにあるかと言うと、明治初期に取り潰された永代寺というお寺にあった六地蔵が、ここに運ばれたからです。永代寺は、深川にあった江戸の大人気寺で、今は、深川不動堂が引きついでいます。

●浄名院の場所は、
ここです。

●深川の永代寺、深川不動堂、富岡八幡宮の関係について知りたい方は、こちらをクリック!

●江戸六地蔵は、新宿の太宗寺にもある。なぜ新宿が江戸の結界だったかを知りたい方は、こちらをクリック!

●江戸六地蔵の謎については、近いうちに、まとめて詳しくご案内しますので、お楽しみに~

●次のページは さまざまな色の紅葉に彩られた谷中霊園と、谷中を代表する寺、天王寺にご案内
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