上野~谷中で
仏像、紅葉、寺巡り

東京芸術大学付近の見事なイチョウ
東京都内には紅葉を楽しむスポットはあまりない、とお思いではありませんか。いえいえ、実は、山手線の内側にだって、晩秋の風情を楽しめる場所がたくさんあります。今回は、その中から、わたしのイチオシ、上野公園から谷中墓地を歩くコースをご案内します。紅葉だけでなく、仏像も見られ、庭園も楽しめ、墓地歩きもナイスな、東京一の散歩コースだと思います。

ホントは誰にも教えたくないけれど、この一帯には、よい木のあるお寺がいくつかあって、平日ならば、美しい紅葉風景を独り占めできます。ただし、このあたりの紅葉は、京都と違って、赤いもみじばかりではないです。イチョウの黄色、桜の赤茶色、ナナカマドの真っ赤など、さまざまな色の木が重なり合い、京都のお寺風景とはまた違った魅力があります。写真愛好家の方は、カメラの準備もお忘れなく。

※今回使用する写真のほとんどは、2006年の12月2日に撮影したものです。この日は、おそらくこの年のベスト日だったと思いますが、紅葉の進行具合はその年の気候によって違うので、ご注意ください。

スタートは
東京国立博物館

東京国立博物館は、特別な展覧会の際には、たいへんな人出になるのですが、それ以外のときは、なぜか人影が少ない不思議なスポット。しかし、ここでわたしは声を大にして言いたい。東京国立博物館は、京都や奈良の国立博物館よりも大きく、常設展の充実度も日本一なんです。
まるで外国に来たような博物館の風景


これはプラタナス?
とりわけ仏像について知りたい方には、常設展をじっくり見ることをお勧めします。本館には、京都や奈良の有名寺から運ばれてきた仏像やそのレプリカもあり、歴史を追って、日本の仏像を見て行くことができます。法隆寺宝物館もあり、奈良に行かずとも、法隆寺に伝わる古い時代の仏像を大量に見られます。また、東洋館(アジアギャラリー)では、インド、東南アジア、中国、韓国などの、日本のものとはまた違う仏像が、たくさん展示されています。ここは、世界の仏像の歴史を一ヶ所で見られるマニアの殿堂なのだ。

その上、常設展は大人600円、学生400円と、とってもお安い。特別展は別料金となりますが、その場合は、特別展の入場料で、膨大な常設展もすべて見られるのです。そういうわけで、国立博物館に行くときは時間をたっぷり取ってください。特別展だけでは、もったいないなさすぎです。紅葉も、実は、東京有数の素晴らしさなんだから。
これは枝垂れ桜。春だけでなく秋も見事!


●東京国立博物館のホームページはこちら。
現在、「大徳川展」を開催中。2007年10月10日(水)~12月2日(日)
また、普段は非公開の庭園も公開中です。2007年10月23日(火)~12月2日(日)
こちらには、池を中心とした日本庭園があり、徳川綱吉が法隆寺に奉納したという五重塔があります。期間限定の必見アイテム!

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