グルメ・各国料理(海外)/ヨーロッパ・アフリカ美食旅プラン

ヨーロッパの田舎で過ごすスローな休日

素朴な風景が広がるヨーロッパの田舎。ゆったり流れる時間に身を委ねてのんびり過ごす休日は、日頃の疲れをそっと癒してくれますよ。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

素朴な風景が広がるヨーロッパの田舎。ゆるやかに流れる時間に身を委ねてのんびり過ごす休日は、日常の疲れをやさしく癒してくれます。今回はアルプスの大自然に抱かれるスイスのベルナーオーバーラント地方、そして童話の世界のようなベルギーの可愛らしい田舎町の2国を訪ねる列車の旅。まずはスイスの空の玄関口、チューリヒから旅をはじめましょう。

絵のような風景を求めてスイスアルプスへ

クライネシャデック
クライネシャデックからベルナーアルプスを望む

ユングフラウヨッホ
ユングフラウヨッホの展望台からの眺め。遠くにはアレッチ氷河なども見える。防寒対策は必須
スイスの国土のおよそ6割を占めるのが、かの有名なアルプス山脈。雄大な大パノラマに圧倒され、『アルプスの少女ハイジ』の世界を彷彿とさせる牧歌的な光景に心が和みます。

壮大なアルプスは大きくいくつかのエリアにわけられますが、アイガー・メンヒ・ユングフラウの3名山に代表されるベルナーアルプスを含む一帯は世界遺産にも登録されているアルプス屈指の絶景エリア。登山鉄道を使って簡単にアクセスできるとあって、一年中多くの観光客でにぎわっています。ヨーロッパ最高地点に位置する鉄道駅、ユングフラウヨッホは「トップ・オブ・ヨーロッパ」と呼ばれており、標高はなんと3454m! 駅を降りると、目の前には真夏でも雪と氷に覆われた白銀の世界が広がっています。

登山鉄道の旅
インターラーケンからユングフラウヨッホまでは列車を乗り継いで1時間半ほど。見飽きることのない景色が続く
ベルナーオーバーラント地方最大の町でもあり、このエリアの観光の起点となるインターラーケンの町へは、チューリヒから列車で約2時間。ユングフラウヨッホへはインターラーケンからの日帰りも充分可能ですが、グリンデルワルトやラウターブルンネンといった途中の小さな村にもアルプス情緒溢れるホテルがたくさんあり、落ち着いた時間を過ごすにはもってこいです。

ハイジ気分でアルプスをハイキング

ハイキングコース
四季折々の装いを魅せるアルプスの山々。写真は微かに秋の気配を感じさせる9月上旬のクライネシャデックの様子(標高は約2,000m)

クライネシャデックやグリンデルワルト周囲にはハイキングコースも多く、1時間程度の手頃な初心者コースも充実しています。放牧された牛たちを横目にカウベルの音に耳を傾けつつアルプスを歩く爽快感は、決して日本では味わえないもの。9月中旬~10月中旬ごろには山々の木々も黄色に染まり、また格別の美しさを見せます。ほかにもアルプスの大自然を空から眺められるパラグライダーのタンデム(2人乗り)フライトやヘリツアーなどエキサイティングな体験も思いのまま。心ゆくまでアルプスを満喫できます。

また、9/4~5にはインターラーケンで「ユングフラウマラソン」、9/19にはグリンデルワルトで「アルペン・チーズ・フェスティバル」、10/18~19にはインターラーケンで「フォークロアフェスティバル」など、多彩なイベントも催されます。日程を上手に合わせて楽しんでみてはいかがでしょう。

車窓から見える景色
車窓から見える小さな村々もとてもフォトジェニック!
アルプスの澄んだ空気を身体いっぱいに吸い込んだあとは、列車を乗り継いでベルギーへと向かいます。スケジュールにゆとりがあれば、中世の趣薫るベルンの町やフランスとの国境近くにあるバーゼルなど、途中の町や村にも立ち寄ってみたいところ。パリ経由やフランクフルト経由など、ルートもいくつかあります。

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