シンプル英語だから英語絵本初挑戦の人も安心
![]() |
最近の絵本にはない、地味な色調でありながら、愛され続けるのはすぐれた芸術の証拠!? |
<あらすじ>広い海の中に暮らす、赤い、ちいさな魚たち。そんな赤い群れの中に、いっぴきだけ真っ黒の魚がいました。泳ぎが得意な彼の名は、スイミー。ある日、スイミーのきょうだいたちは、まぐろにのみこまれてしまいます。悲しみ、ひとりぼっちで海の中をさまうスイミー。しかし、海の生き物たちの神秘的な美しさはスイミーの心を癒します。元気をとりもどしたスイミーは、新しい仲間と力を合わせ、大きな魚たちに負けずにたくましく生きていきます。
神秘的な海の様子を、独特の言葉で表現
スイミーが海の生き物たちの美しさに勇気付けられるシーンは、この物語の見所の一つ。登場する海の生き物たちは、独特の形容詞で表現されています。例えば「イセエビ」はこんな風に書かれています。a lobster, who walked about like a water-moving machine...
「辞書に載ってない単語がある!」と焦らないで下さいね。イセエビが水中でロボットのように歩く姿を想像できればそれでいいんです。無理に日本語にしようとする必要は全然ナシ。日本語を介さず、英語を直接イメージ化する方が、英語脳により近いのです。ちなみに、谷川訳ではこの英語は「水中ブルドーザーみたいな いせえび」となっています。詩人はやっぱり違いますね。
皆さんはスイミーの中で、どのシーンが好きですか?
次のページでは、いくつか有名なセリフをピックアップして、ご紹介していきましょう!