自慢の夕食はスタンダードな「湧駒膳」でも大満足!
「湧駒膳」の一部。スタンダードなコースでも、品数と質の高さに驚く。プラス2~3,000円で、さらなる上級コース「遊食膳」もあり。 |
目にも美しい牛のタタキ。蒸し物も単なる茶碗蒸しではない。奥は名物のお口直し「湧水ゼリー」※写真はクリックで拡大。 |
ともかく、一品一品の盛り付けが美しいし、味も確か。しかも、やること成すことが、理に適っているという感じです。例えば、刺身のツマも、大根の千切りのような意味のない物ではありません。必要最小限の大根を、刺身を支える分だけ使用し、しかも美しい形に切り抜いてあるので、刺身を食べた後で、パリパリサラダのように、大根も無駄無く美味しく頂けるのです。
ズワイ蟹も形だけではなく、身が詰まっており、しかも美味しいので、上等な蟹であることが、すぐに分かります。これで通常コースなのですから、本当に恐れ入ります。なお、写真は掲載しませんでしたが、最後に北海道名物の特製スープカレーまで出ました。既に満腹だったのですが、あまりにも美味しいので、スープは全部飲んでしまいました。
なお、一番美味しかったのは、前菜中央の「じゃが芋のビシソワーズ」でした。全く信じられない美味しさで、料理の世界に完全に引き込まれてしまいました。
ガイドとしては、今回紹介した通常のコースで十分満足してしまいました。さらに料理にこだわりたい方は、プラス2~3,000円で、さらなる上級コース「遊食膳」にすれば、一層素晴らしい料理になります!(追記:その後の比較検討の結果、上級コース「遊食膳」には価格差に見合う差が歴然とありますし、何が違うのかと考えるのも精神衛生上良くないと思いますので、出来る限り上級コースの「遊食膳」を選択する事をお勧めしたいと思うようになりました。)
客室は10帖広縁付がお勧め
8帖に1,000円プラスすれば、十分な広さの10帖広縁付に!テレビも地上デジタルで山奥(北海道最高峰の麓)とは思えない快適さ。※写真はクリックで拡大。 |
2人1部屋だと、8帖で「遊食膳」にするのと、10帖広縁付で「湧駒膳」にするのとの差額が、たったの1,000円ですから、本当に散々迷ってしまいました。しかし、心を鬼にして、前回は8帖だったので、今回は10帖広縁付を経験したい。グルメではないので、食事はもともと重視しないという、基本的な考え方に立ち返った選択を貫きました。
料金面から、自ずとコースが決まってしまう宿が多い中で、最小限の差額でいろいろと迷わせてくれる楽しみがある宿に、関心しきりでした。いやおうなしに、自分の基本的な考え方に立ち返らせて、貫かせてくれる宿は、それだけで名宿といえるのではと思いました。
美しい宿の外観。天気が良ければ背後に旭岳を望むことが出来る。(残念ながら今回は雲の中でした。)向かって左手に、名水「神泉」があり、隣接するレストランからも良く見える。同じ水はロビー内でも汲める。 |
温泉は汗をかくので、水分補給が欠かせません。水分補給をしないで、温泉に入り続けると、血液が水不足でドロドロになり、入浴事故の危険が高まります。ですから、温泉泉質が良いだけでなく、同時に水が良いことも、温泉にとって大変に重要なのです。
このような条件まで満たす湯元湧駒荘は、まさに完璧な宿。一度泊れば、愛用の宿にしたくなるに違いありません。
■交通アクセス情報
- 旭岳温泉 湯元湧駒荘
- 住所 北海道上川郡東川町勇駒別旭岳温泉
- 電話 0166-97-2101
- 日帰り入浴 600円(別館神々の湯10:00~19:00受付終了。不定休。本館は1,500円で13:00~16:00受付終了)
- 旭川空港から車で約45分
- Yahoo!地図
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