温泉/九州の温泉

ついに潜入ラブホテルの温泉 福岡と熊本の湯3

山鹿温泉周辺は温泉が豊富でラブホテルも温泉です。ついに潜入しました。熊本県の山鹿周辺の平野部と有明海沿いの温泉に行きます。

執筆者:郡司 勇


20山鹿あし湯    

久しぶりに訪問した山鹿温泉は市営の桜湯のまえに足湯が出来ていた。立派な寺院の門のような造りの上屋の下が岩の露天風呂のようになっており湯が入れられている。夜なので湯量を絞っているのか温くなっていた。溶存171mgという極薄いものであるがNa52(95%)CO3 36(44.3%)HSiO3 39(18%)という炭酸ナトリウム系であった。HSも1.5mgで三加和温泉とほぼ同系であった。山鹿のつるつるはやはり炭酸イオンであった。

21ならのさこ温泉  良い  掛け流し つるつる 
         熱交換による温度調節 

山鹿から菊池へ向かう国道沿いにある温泉センター系の施設。山鹿に近いが別温泉名を名乗っている。数泉のつもりで立ち寄ったが、掛け流しで使われているなかなかの湯で山鹿本来の清澄なアルカリ性単純泉47度、Rnも36.6MEも含み放射能泉とも言える。硫黄臭はほとんど消えていたがつるつるの強い良い湯で気に入った。熱交換による源泉100%との表記もある。透明、甘味、無臭であるが弱く掛け流しされておりこの周辺のレベルの高さを思った。大きな施設で内湯と露天風呂でいろいろの温度の浴槽があり好みの温度の浴槽を選べるのは良いし、それが源泉なのであるから温泉好きには歓迎されると思われる。分析表はなかったがCO3系の単純泉と思われる。推測だが山鹿本来の湯を見たような気がした。

22 水洗温泉   良い  掛け流し    

ここも上と並ぶ良い湯で次々に現われる高レベルの温泉に疲れも吹っ飛ぶ地域だ。総計181mgという極薄い湯ながら新鮮で掛け流しと来れば、感じる物がある。成分や温度も特に特記するものではないが良い温泉の持つ「さりげない良さ」とはこういうものなのかなあ、と思わせてくれる実力を持っている。このような微妙な感触はきっと浴客が多かったり、シャンプーの匂いがしたりすると減殺され感じないのかもしれないが24時近くで閉店寸前の閑散としたのが良かったのかも知れない。湯は透明、少甘味、無臭であるがつるつるの湯である。近くの「ならのさこ」よりもつるつるは弱い。アルカリ性単純泉の42.9度、HS1.0 HCO3 31(22%)CO3 33.6(47%)というもの。湯自体の持つポテンシャルから考えると壁湯や川底、そしてこの後に行く串野温泉などは同じく清澄な単純泉であるが風味に欠ける。この地域の湯は微妙なHSやCO3の匂い、浴感、が良く評価に大きく左右していると思っている。

23 七城町温泉  温泉ラブホ ローレル泊    
   トマトとなり、赤坂、ブルージュ、湯の里、アイランドなどあり
   温泉ラブホのメッカ

七城町のお城の温泉は新築直後に行ったが数年ぶりに訪れると、驚くことに大施設に変貌していた。夜も遅くなり、24時間の仮眠所として利用できると植木温泉のタクシー案内所で聞いたので、行ってみると週末なので24時を過ぎていても駐車場は一杯でごったがえしていたので、気力をなくしUターンした。植木温泉と七城町の間にはラブホテルがいくつかありそれが天然温泉と明記してあるので温泉好きとしては行ってみたいが一人で行くのも変だなあ、、と複雑な気持ちになる。意を決してその一つに突入した。県道から少し入ったところで畑の中に2軒のラブホテルが並んでいる。そのうちローレルというところに入った。となりはトマトと言うが1000円くらい高かったので安い方にした。透明、無味、無臭ながらつるつるの単純硫黄泉で小さな岩風呂に入れるが硫黄臭は飛んでいた。カランの状態が悪く、ずっと掛け流しのようになっているが源泉から引き湯が遠いのであろうか、それとも源泉自体がそういうものなのか不明であるが個性は感じられなかった。ほぼ植木温泉の源泉と同系と思われる。しかし頭を洗うとCO3のつるつるでいつまでもシャンプーが取れないようで温泉を感じた。
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