温泉/九州の温泉

霧島いわさきホテルと坂本龍馬の霧島温泉(2ページ目)

霧島いわさきホテルや、霧島ホテルなど霧島温泉の観光ホテルは、その昔、坂本龍馬が新婚旅行に来た程の歴史ある温泉地。ホテルになっても、お湯は昔から変わらぬ名湯です。霧島温泉郷を代表する名湯を厳選して紹介!

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド


霧島ホテルの庭園大浴場は、圧倒的な湯量の迫力!

霧島ホテル
霧島ホテルの庭園大浴場。巨大な施設で湯船も巨大だが、湯量が豊富なため湯がフレッシュ。恐るべき湯量と泉質の良さに温泉好きも脱帽。
霧島ホテルの硫黄谷温泉と呼ばれるこの浴場は大変に有名で、ガイドブックやパンフレットに必ず掲載される温泉です。私も昔行って、どういう所か知っているつもりでした。近年、妻に入浴してもらう為に行ったのですが、私自身がこんなに良いところであったかと大感動してしまいました。

湯船が巨大な施設は、お湯も大味になってしまうのが普通です。しかし、ここに限っては名湯と感じさせる湯で驚きました。その秘密は湯量。実際、猛烈な湯量で湯船から溢れた湯が川のように流れ去っています。この巨大な湯船をこれだけの泉質感で満たす、温泉としてのポテンシャルの高さに圧倒される思いでした。

周囲には様々な浴槽もあって、硫黄谷温泉庭園大浴場のページで紹介されている通り、四種類の泉質を楽しむことが出来るのです。今度は是非泊まりで堪能したいと思わせてくれたホテルでした。

なお、日本で最初の新婚旅行は、坂本龍馬の霧島湯治旅だといわれています。坂本龍馬が最も長く滞在したのは、麓の塩浸温泉ですが、当時栄えた湯治場も、今では公営の施設が建つのみです。

塩浸温泉の湯治で回復した坂本龍馬は、家老の小松帯刀を見舞うため栄之尾温泉、つまり前ページで紹介した、霧島いわさきホテルの緑渓湯苑の場所にあった湯治場に向かいました。その際に前後二泊したのが、この硫黄谷温泉です。残念ながら当時の建物はありませんが、坂本龍馬夫妻が浸かった湯だと思えば、名湯も一層味わい深く感じるものです。

なお、坂本龍馬の新婚旅行の詳細は、こちらを参照して下さい。新婚旅行コースのハイライトを歩く、「龍馬ハネムーンウォーク」は、霧島の名物イベントです。

■交通アクセス情報


霧島観光ホテルは、殿様も入った岩風呂?

霧島観光ホテル パノラマ浴場
お殿様も入ったかもしれない、霧島観光ホテルの岩風呂に浸かる。
霧島観光ホテルは殿湯温泉と呼ばれるとおり、昔殿様が湯治した場所にある温泉ホテル。その敷地内から岩風呂が発見されたことから、殿様も入ったかもしれない岩風呂として、男湯の一角に屋根付きで設置されています。湯はほのかな硫黄と鉄分を同時に感じる味わいのある名湯で、岩風呂の風情も良く気に入りました。
霧島観光ホテル パノラマ浴場
四つの湯船の湯はそれぞれの良さがあり、温泉好きも納得出来る。
じつは昔来た時も岩風呂が気に入り、今回またしても気に入ったのです。しかし、今回意外だったのは、他の三つの湯船の湯もなかなか良かったことです。濃厚ではないものの、温泉の泉質を感じとれるもので、しかもそれぞれに微妙に湯のタイプが異なって感じられるのが美点。温泉好きも納得です。
霧島観光ホテル パノラマ浴場
先程の岩風呂を背後に、熱めの湯も堪能。
霧島観光ホテルには、このパノラマ浴場の他にも、展望浴場と露天風呂の三箇所の浴場があります。ホームページを見る限り、男女交替するのは露天のみのようです。しかし、妻の話ではパノラマ浴場の女湯は狭いとのことでした。女性のためにパノラマ浴場も男女交替して欲しいものです。

■交通アクセス情報
  • 霧島観光ホテル
  • 住所 鹿児島県霧島市牧園町高千穂3885
  • 電話 0995-78-2531
  • 日帰り入浴営業時間 11:00~15:00 800円
  • 鹿児島空港から車で約30分
  • Yahoo!地図
【関連記事リンク】
  • おすすめの温泉宿 ガイドの常宿 通好みの宿(All About 日本の名湯)温泉を見る眼のある、あなただけにお勧めしたいガイドの常宿。
  • ~坂本龍馬とお龍の軌跡をたどる~坂本龍馬の新婚旅行の詳細が、大変に良くまとまっています。
    • 前のページへ
    • 1
    • 2
    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

    あわせて読みたい

    あなたにオススメ

      表示について

      カテゴリー一覧

      All Aboutサービス・メディア

      All About公式SNS
      日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
      公式SNS一覧
      © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます