ネットアイドル化のきっかけとなった
西武ドーム棒立ち事件の意外な真相

体育座りさせたら日本一
昨年の東京ドームでのアジアシリーズのひとコマ。一見やる気なさげな体育座りもドアラお得意のポーズ
- 今のドアラの人気は、アクロバットの間に見せるコミカルな動きや不可解な行動が“何だアレ?”と目ざといファンの好奇心を刺激したことに端を発していると思います。こういうヘンなパフォーマンスは、前任の山田久志監督時代から始まったんですか?

ドアラ 「そうですね。その頃から“もうちょっとやっちゃってもアリかな”“まだ大丈夫だな”と、監督や球団の人の反応をうかがいながら、ちょっとずつ許容範囲を広げていった感じです」


マスコットの仕事もハードなの
勝手気ままにふるまうドアラ。くつろぎすぎ。(C)中日ドラゴンズ
- 決定的だったのは07年の西武・グッドウィルドームでの棒立ち事件(※)。その時のステージの様子がYouTubeにアップされたことで、“ドアラがヘン、でも面白い”という評価が一気にネット上で広まりました。あれはネラった上でのことだったんですか? 
(※2007年5月の西武・グッドウィルドームの交流戦でのできごと。試合前のイベント中、西武のチアガールとともにステージに登場したにもかかわらず、なぜか踊るでもなく、すみっこで直立不動し続けていた。ネット上では“ドアラの静止芸”と評され伝説化している)

ドアラ 「いえ。あれはステージに出るタイミングを間違えたんですかねぇ。ひょっとしてヤバイかもと思って壁になってたつもりです

- 壁になれてませんって! ようするに、真っ白になってフリーズしちゃっただけなんじゃないですか?

明日からオレがベンチ入りだ
暴走王・ドアラはついに選手を羽交い絞めに!(C)中日ドラゴンズ
ドアラ 「え、えぇ、まぁ‥‥。だから、実際の現場の雰囲気は全然ウケてるような感じじゃなくて、どちからと言うと“何、あれ~?”と白い目で見られてたような気がします。何でそんなことになったかと言うと、あの西武戦の前が千葉ロッテ戦で、パ・リーグ一熱いマリーンズファンの前でいいところを見せてやろう!とメチャクチャ気合い入れて行ったんです。そこでガンバリすぎて、次の西武戦は燃え尽き感があったのかもしれません」

- ははは! でも、結果としてああいう一連のパフォーマンスがネットを通して広まり、ひそかにブームになっていきましたよね。同時に、ファンの反応も“キモい”から“キモかわいい”に変化していった

ドアラ 「はい。結果オーライです」

12球団の全球場で見られる
マスコットはドアラだけ!

今日も勝ちまっせ~!
交流戦では全カードでパリーグの本拠地球場へ遠征。写真は京セラドーム大阪。(C)中日ドラゴンズ
― 風向きが変わってきたな、と実感するようになったのはいつ頃からですか?

ドアラ 「自分ではあまり分かりませんけど、きっかけになったのは2005年から始まったパ・リーグとの交流戦だと思います。本来はナゴヤドームでのドラゴンズのホームゲームが出番なんですが、あの年からパを含めて全球団の球場へ行くぞ!と決めて遠征するようにしたんです。パのチームはマスコットによるファンサービスに熱心で、ファンの目も肥えているので、そこで鍛えられたことが今につながっているのだと思います。12球団すべての球場へ行っているマスコットは他にないので、セ・リーグのビジターゲームでも喜んでいただけてます。それと、こういう活動を球団の公式Blogで広報の人がこまめに紹介してくれたことも、ファンの皆さんに親近感を持っていただけた何よりの要因です」

正面に見えてるのは目玉じゃなくて鼻の穴
球団マスコット仲間のパオロンとシャオロン。かわいらしい彼らがいるからこそドアラのキャラも際立つ。(C)中日ドラゴンズ
- なるほど。決してネットの力だけじゃなく、地道な草の根活動がファン獲得の下地になってるんですね。

ドアラ 「だと思います。ただ、普段はナゴヤで3試合あったら次のビジターの試合はお休みなんですが、交流戦は選手と一緒でほぼ全試合出場になるので、この時期はもうへとへとです

□1ページ‥‥「不遇の下積み時代を告白!」
□3ページ‥‥「ドアラに会うには?+バカ売れドアラ本」
□4ページ‥‥「写真集にDVDにCDデビュー! “その後のドアラ先生”」
□5ページ‥‥「特別追加レポ グランパスくんとPK対決」