『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』

皇帝稜に眠る兵馬俑
皇帝稜に眠る不気味な兵馬俑。 ©2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
6年の沈黙を破り、2008年8月、ついに公開されたのがシリーズ最新作『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』だ。この映画で舞台はエジプトを離れ、中国へ!

最初の舞台は紀元前2世紀前後の中国。火・水・土・木・金、自然界の5つのエレメントを操る皇帝シー・ホワンディは中国全土統一を目指して戦いに明け暮れる。同時に、不死の力を得ようと呪術師ツイ・ユアンをシルクロードに送り込む。ツイ・ユアンはその技を得て帰るが、罠にはめられて恋人を殺されると、皇帝とその臣下に呪いをかける。その瞬間、皇帝と兵士らは全員が陶器の兵馬俑へと姿を変えてしまう(「俑」とはひとがたのこと)。

1946年、ロンドンにいたリックとエヴリンは幸せに、でも少々退屈にすごしていた。そんな折、外務省からブルー・ダイヤを上海に運ぶよう依頼される。そのダイヤこそ、持ち主を不死の泉へと導く「シャングリラの眼」。

一方大学生となった息子アレックスは、砂漠の中から皇帝稜を発見する。中には兵馬俑がズラリ。上海の博物館に出土品を持ち帰ると、親子は久々に再会するが、再会した途端に罠にかかって皇帝を復活させてしまう。

皇帝はシャングリラの眼を手にするとヒマラヤに眠る不死の泉を目指して旅に出る。目的は完全なる復活と、兵馬俑と化した死者の軍団を復活させること。リックたちはこれを阻止するためにヒマラヤに先回りすると、壮大な戦いが幕を開ける。

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関係する世界遺産は、まずは頻繁に登場する万里の長城。万里の長城を築城するシーンが出てくるが、これが不死の軍団との戦いの重要な布石となっている。北京にある万里の長城もしっかり登場するのでお見逃しなく。

また、秦の王宮はかつて西安にあった遺跡を再現した横店映画城にあるセットを活用したもの。映画『始皇帝暗殺』『英雄 HERO』などもここで撮影された。皇帝稜跡やシャングリラはカナダで撮影されたようだが、兵馬俑は明らかに世界遺産「秦の始皇陵」登録の兵馬俑抗を模している。

なお、シャングリラとは、ジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』に登場する理想郷のこと。チベットに伝わる伝説の楽園シャンバラをモデルにしており、雲南省からヒマラヤにかけて、たとえば世界遺産「雲南三江併流の保護地域群」にかかる場所がその故郷ともいわれている。

【映画基本データ】
『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』
監督:ロブ・コーエン
製作総指揮:クリス・ブリガム
製作:ショーン・ダニエル、ジェームズ・ジャックス、スティーヴン・ソマーズ、ボブ・ダクセイ
音楽:ランディ・エデルマン
出演:ブレンダン・フレイザー、ジェット・リー、マリア・ベロ、ジョン・ハナ、ツイ・ユアン

日劇1ほか全国大ヒット上映中!
公式サイト(日本語)
配給:東宝東和 ©2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

【関係する世界遺産】
・「万里の長城」(中国)
・「秦の始皇陵」(中国)
・「雲南三江併流の保護地域群」(中国)

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