地球の未来を占う古代都市モヘンジョダロ

モヘンジョダロSDエリア

建物が整然と並ぶモヘンジョダロSDエリア。奥に見える塔はストゥーパで、2世紀クシャーナ朝時代のもの。この仏塔のおかげで誰もこの遺跡が紀元前数千年のものであると気づかなかった ©牧哲雄

もっとも古い部分で4,500年前にさかのぼるというその遺跡には巨大な権力を持った王や神官の宮殿がなく、軍隊の居留地や兵器庫もない。代わりに目立つのは張り巡らされた下水道や井戸、ダストシュート、浴室など、生活を快適に保つための都市施設。その充実ぶりは19世紀のヨーロッパ諸都市さえ凌ぐという。

今回はインダス文明が誇る美しい都市遺跡、パキスタンの世界遺産「モヘンジョダロの遺跡群」をご紹介しよう。

やさしいやさしいパキスタンの田舎町

ヒンドゥー教徒たち

積極的に話しかけてきてくれたモヘンジョダロ周辺にいたヒンドゥー教徒たち

ラルカナのレストランにて

ラルカナのレストランで。最高の笑顔たち

パキスタンの田舎町の人々はとてつもなく親切だ。

英語もろくにしゃべれないのに喫茶店に導いてチャイ(お茶)をおごってくれたり、チャイを飲んでいるとたくさんの人が握手を求めに来て宿の心配をしてくれたり、なかには私を街案内に連れていってくれようとする人までいる。「コーランによると、ムスリム(イスラム教徒)には旅行者を大切にする義務があるからだ」って?

ベールに身を包み、顔を網で覆っている信心深いムスリムの女性は男である私になど近づいてこないが、サリーを身にまとったヒンドゥー教徒の息を呑むほど美しい女性たちは、平気で私に近づいてきてあれこれ話をしたり、心配してくれる。

パキスタン東部、インド国境も遠くないシンド州の都市ラルカナ。この街からバスを乗り継いでモヘンジョダロを目指したのだが、ここではそんな素朴な人々とのたくさんの出会いに恵まれた。