2012年世界滅亡!? クリスタル・スカルに込められた伝説
タルー(傾斜面)とタブレロ(垂直面)を重ねたティカルの神殿。メキシコのテオティワカン文明の流れを汲むピラミッドで、予告編に登場するものにそっくり。 |
最新作のタイトルとディズニー・シーのアトラクション。双方に出てくる「クリスタル・スカル」、水晶ドクロってなんだろう?
噂によると、1927年、探検家ミッチェル・ヘッジスはベリーズのマヤ遺跡で水晶で作られたドクロを発見する。この「ヘッジス・スカル」は太陽に照らすと虹色に発光し、見る者を眠りへと引き落とすなど不思議な現象を引き起こした。ある博物館で鑑定した結果、加工跡がほぼないにも関わらず硬度の高い水晶を奇跡的な技術で加工していることがわかる。同じものを作るのは現代のテクノロジーをもってしても困難と言われ、その時代にあるはずのない謎の出土品=オーパーツとして知られることになる(以上はすべて噂。実際には厳密な科学鑑定はなされていないらしい)。
大英博物館に所蔵されているこのドクロ以外にも世界にはいくつかのクリスタル・スカルがあり、フランス・パリ人類学博物館にあるパリス・スカル、スミソニアン博物館のカース・スカルなどが知られている。
クリスタル・スカルにはさらにこんな噂がある。「13の水晶ドクロが集まったとき、ドクロが共鳴して何かが起こり、世界の謎は解き明かされ、人類はその目的を知り、新しい歴史が切り拓かれる」。
また、世界遺産ティカルの記事でも紹介したように、マヤ人が使っていた「長期暦」という暦はほぼ20進法でできており、キン=1日、ウイナル=20キン、トゥン=18ウイナル、カトゥン=20トゥン、バクトゥン=20トゥン、そして13バクトゥンを1単位として大周期とする。現在の第5周期は2012年12月23日(21日とも)に終わり、それゆえ「2012年、世界が滅んで刷新され、人類は生まれ変わる」という噂まで伝わっている。来年か再来年公開の映画『2012』はこれをモチーフにしているわけだ。
タルー・タブレロ型ピラミッドとクリスタル・スカルの伝説から、マヤ文明が深く絡んでくるのは間違いない。もしかしたら、イグアスの滝、ティカルという世界最高の世界遺産が舞台となるのかもしれない。そしてオーパーツが絡み、宇宙人が……うーん、なかなかつながらない。でもとにかくワクワクすることは間違いない。みなさんもここから壮大なストーリーを予想してみてはいかが?
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