オセアニアの複合遺産

ウルル
エアーズ・ロックの名で知られるウルル。世界で2番目に大きい一枚岩。

■カカドゥ国立公園
オーストラリア、1981年、1987年、1992年、文化遺産(i)(vi)、自然遺産(vii)(ix)(x)
カカドゥ国立公園は、大湿地帯や干潟、マングローブ林、草原、熱帯雨林、峡谷が広がる緑豊かな楽園で、数多くの動植物が暮らしており、少なくとも昆虫は10,000種、植物は1,500種、鳥類300種、爬虫類120種、哺乳類60種が確認されている。また、アボリジニによって描かれた、古いもので2万年以上前のロック・アートが1,000点以上も発見されており、彼らの子孫がいまだこの地で生活を続けている。

■ウィランドラ湖群地域
オーストラリア、1981年、文化遺産(iii)、自然遺産(viii)
4万年前、干上がりかけた湖の水が風の影響を受けて様々な紋様を大地に描き、一部隆起した土地が奇岩を作り出し、やがて砂漠化して地球とは思えぬ景観を生み出した。ウィランドラ湖群地域の一部をなすムンゴ国立公園ではムンゴマンと呼ばれる約4万年前の化石が、その近くでは人類最古の火葬された化石ムンゴレディが発掘されたほか、約2万年前の足跡が数多く発見されている。

■タスマニア原生地域
オーストラリア、1982年、1989年、文化遺産(iii)(iv)(vi)、自然遺産(vii)(viii)(ix)(x)
動物たちが独自の進化を遂げているオセアニア地区にあって、タスマニア・デビルをはじめ数多くの希少種を伝えているのがタスマニア島だ。島の2割は原生地区として保護されており、壮大な森林・草原風景はもちろん、氷河によって浸食された大渓谷や、光を防ぐ赤い海のせいで10~20mの水深に深海生物が暮らすバサースト湾など、多様な景色を見せている。また、1~2万年前のアボリジニのロック・アートも多数発見されている。

■ウルル-カタ・ジュタ国立公園
オーストラリア、1987年、1994年、文化遺産(v)(vi)、自然遺産(vii)(viii)
荒野のまん中にたたずむエアーズ・ロックの名で知られる一枚岩ウルルと、一枚岩が割れてできたマウント・オルガの名を持つ奇岩カタ・ジュタ。億の年月が造り上げた大自然の造形に、アボリジニたちはこの地を古来聖地としてあがめ、いまに語り継いでいる。ウルルにはアボリジニの残したロック・アートが残されているほか、アボリジニの儀式が現在でも執り行われている。

トンガリロ
トンガリロのエメラルド・レイク。
■トンガリロ国立公園
ニュージーランド、1990年、1993年、文化遺産(vi)、自然遺産(vii)(ix)
トンガリロ、ナウルホエ、ルアペフの3つの活火山を中心に死火山が並び、噴煙や温泉があちらこちらに見られる火山の荒涼とした景観や、様々な鉱物が溶け込んで不思議な光を発する湖をはじめ、山腹には渓流や渓谷、森林が広がり、美しい景色を見せている。この地は先住民マオリたちに聖地として祀られており、首長たちは代々トンガリロ山に埋葬されたほか、様々な儀式が行われている。

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