世界遺産/アメリカの世界遺産

マチュピチュ+ナスカ+アマゾン=ペルー周遊

一度に複数の世界遺産を訪ねる旅を提案する新シリーズ「ルートで巡る世界遺産」。第1回は、マチュピチュやナスカの地上絵、アンデス山岳風景にアマゾンのジャングル等、6つの世界遺産を巡るペルー南部周遊ルート!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

ペルー南部周遊ルートさぁ、世界遺産を訪ねよう!
こう思ったときに、世界遺産単体の魅力でルートを決めている人が多いのではないだろうか。でも、ちょっと待ってほしい。

たとえばエジプトに行く多くの人は、きっとピラミッド、カイロ、ルクソール、アブ・シンベル、一度の旅行で4つの世界遺産を訪れる。インドでタージ・マハルを見るならデリーとアグラ近郊の世界遺産計6か所、中国の北京に万里の長城を見に行ってもやはり6か所の世界遺産に立ち寄れる。

実は、世界遺産旅行は「ルート」としての魅力で考えるべきなのだ!
というわけで、本シリーズ「ルートで巡る世界遺産」では、複数の世界遺産を結ぶルートとしての世界遺産旅行を提案する。第1回は、遺跡・高山・ジャングルというまったく異なる魅力をパッケージしたペルー南部周遊ルートを解説しよう。

世界遺産6か所を巡るペルー南部周遊ルート

マチュピチュ今回紹介するルートはこちら。

<ペルー南部周遊ルート>
■陸路:リマin→[バス7時間]→ナスカ→[バス9時間]→
    アレキパ→[バス15時間]→クスコ→[飛行機]→リマout
■空路:リマ→アレキパ→クスコ→リマ
■期間:陸路=14日程度~、空路=10日程度~
■予算:20万円程度~
■ベストシーズン:アンデスの雨季にあたる10~3月以外
■世界遺産:6か所(遺産の種類:拠点の都市)
 1. リマ歴史地区(文化遺産:リマ)
 2. ナスカとフマナ平原の地上絵(文化遺産:リマまたはイカ、ナスカ)
 3. アレキパ市歴史地区(文化遺産:アレキパ)
 4. クスコ市街(文化遺産:クスコ)
 5. マチュピチュの歴史保護区(複合遺産:クスコ)
 6. マヌー国立公園(自然遺産:クスコ)
■ハイライト:マチュピチュとナスカの地上絵、アンデスの山岳風景、アマゾンのジャングル
■ツアーの場合:一般的なツアー・ルートはリマ→クスコで、たいていのツアーはアレキパとマヌー以外は回る。アレキパとマヌーを含むツアーは非常にまれ。
※バスの時間は概算。もっと早いツアー・バスもあるし、もっと遅いローカル・バスもある。旅行代理店等で確認のこと。※陸路とは車や鉄道などによる移動、空路とは飛行機を使った移動。

6つの世界遺産を同時に訪れるペルー南部周遊ルート。※この写真はクリックすると拡大画像が見れます。
「一生に一度は行きたい世界遺産ベスト10!」第1位マチュピチュ。動物はリャマ。※この写真はクリックすると拡大画像が見れます。
パン・アメリカン・ハイウェイ
地上絵の描かれた礫砂漠を横切るパン・アメリカン・ハイウェイ。©牧哲雄※写真はクリックで拡大。
このバランスのよさに注目!
まず、マチュピチュとナスカの地上絵はそれぞれ「一生に一度は行きたい世界遺産ベスト10!」の第1位と第5位に輝く超ド級世界遺産。
加えて6か所の世界遺産は文化遺産、複合遺産、自然遺産のすべてをラインナップ。
しかも自然の景色は、ナスカが不毛の礫砂漠、アレキパからマチュピチュにかけてが標高2,000~4,000mのアンデス山岳風景、マヌー国立公園がアマゾンの熱帯雨林と、まったく異なる3つの景色を見ることができる。

ペルー南部周遊ルートの詳細は次のページへ。


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