セレンを多く含む食材
ミネラル豊富な海や土壌の食材はセレンも豊富 |
他のミネラル同様、藻類、魚介類などの海産物や、肉類、卵黄に豊富に含まれていることがわかっています。穀物の含有量が育った土壌のセレン量によって大きく変動することや、家畜の飼料中のセレン量によって肉類のセレン量は変動することもわかっています。
ですから、セレンを上手に摂るには、元気な土・環境で育った食材を選ぶことがポイントになります。
サプリとしてのセレン
一日のセレン摂取基準(20~40代成人)男性 | 女性 | 妊娠期 | |
推奨量 | 30~35μg | 25μg | 29μg |
上限量 | 450μg | 350μg | 350μg |
平均摂取量 |
(日本人の栄養摂取基準2005・平成18年国民健康・栄養調査より抜粋)
国民健康・栄養調査ではセレンの摂取量を調査していないため、どのくらいセレンを摂取しているかという公式のデータはありません。日本人の平均摂取量は約100μg/日ではないかという報告があります。『「セレンの摂り過ぎに注意!」と言ってる割には、推奨量と上限量の差は10倍以上あるじゃない』と、安心しないでくださいね。注目してほしいのは、摂取量の単位なのです。これは、「1μg=1/1,000mg=1/1,000,000g」という、とても小さな単位なのです。
ちょっと計算してみると、
セレンの場合、適切な範囲は25→350μgなので、その間の幅は325μg。カルシウムの場合、2~40代女性の目安量は6~700mgで上限量は2,300mgなので、目安量と上限量の差は3~4倍です。でも、適切な範囲は、700→2,300の間の1,600mg。1,600mg=1,600,000μg
つまり、セレンの適量は、 カルシウムに比べて約1/5000という微妙な範囲なのです。
最近は、糖尿病に効果があるかも?といった話題でセレンのサプリメントも出てきています。でも、他のミネラルに比べて必要量と上限量の範囲が非常に狭いので、食事以外の健康食品やサプリメントを利用するときは、細心の注意が必要なのです。
セレンは、適量を守れば、体を酸化やガンから守ってくれる強い味方。欲張り過ぎずに、上手に摂りたいですね。
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