野菜の間違った冷凍方法は栄養を壊す?
野菜の冷凍で栄養価ダウン⁉
思わずたくさん買い込んでしまった野菜。賢く冷凍保存されている方も多いと思いますが、冷凍することで、野菜やお肉が持つ栄養は減少してしまうことが多いのです!
もともと冷凍野菜として売られている野菜は、家庭ではなかなか出来ない特別な処理をしているのでそんなに栄養価は失われないと言われていますが、新鮮な野菜を自宅で冷凍しようとすると確実にその栄養価は損なわれます。
ビタミンは熱に弱いものが多く、加熱の段階で、いくらかは死滅してしまいます。
加熱の時間が短いほどビタミンの損失量は少ないので、普段の食事では、ビタミンの量もそれほど減ることはないと思いますが、冷凍するとなるとそうはいきません。
例えば、ほうれん草を冷凍しようとする時、まず茹でてから冷凍しますよね。
でも、茹でてから凍るまでにかなりの時間がかかってしまうので、この間にビタミンがどんどん死滅していってしまいます。
ですから、ご自分で作った冷凍野菜を食べる時は、新鮮な野菜よりビタミンの効果を期待できないと思って下さい。
でも、せっかく買った野菜を捨てるのはもったいないし、できるだけ栄養価が高いまま上手に冷凍して食べたいですよね。
野菜の冷凍方法……こうすればビタミンが破壊されにくい!
お肉はトレイから出し、ラップでぴっちり包んで冷凍しましょう
新鮮な野菜はそのままでは冷凍できないので、熱処理をしてから冷凍しますが、凍るまでに時間がかかればかかるほど、ビタミンがどんどん死滅していってしまいます。
ということは、少しでも短い時間で冷凍するように気をつければ、ビタミンや栄養成分は損なわれにくくなります。
そこで家庭で冷凍する時には、次の3つのことに気をつけて頂けたらと思います。
・冷凍するものをなるべく薄く平らにのばして冷えやすく
・アルミのトレイにのせて熱伝導を良くし、冷えやすく
・冷凍する時のフリーザールームの温度は“強”で!
ちょっとしたことですが、早く冷やすにはこれが一番です。また、お肉や魚は買ってきたパックのまま冷凍するのではなく、ラップでぴっちりと包んで冷凍するようにしましょう。
また、冷凍庫のニオイ移りや乾燥を避けるには、さらにフリーザーバッグなどに入れるといいでしょう。
冷凍できる食品・できにくい食品
カレーやシチューは、具のじゃがいも、にんじん、かぼちゃを潰してから冷凍しましょう。
家庭でよく使う食品の冷凍の仕方について、少しですがお伝えします。基本的に冷凍食品として販売されているものは冷凍できると思いますが、先ほど申し上げた冷凍する時のコツを守って下さいね。
冷凍できる食品
・じゃがいも、さつまいも
マッシュポテトにして薄く平らにのばし、1食分ずつ分けてラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍する
・ブロッコリー、カリフラワー
小房に分けて茹で、茹で上がったらキッチンペーパーで水分を取り、1食分ずつ分けてラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍する
・ネギ、パセリ
ネギは小口切り、パセリはみじん切りにし、キッチンペーパーで水分を取り、一回に使う量ごとに分けてラップに包み冷凍する。
・カレー、シチュー
作りすぎたカレーやシチューは具として入っているじゃがいも、にんじん、かぼちゃを潰してから冷凍しましょう。
できにくい(できない)食品
・牛乳、マヨネーズ、生クリーム(油が分離するので冷凍は出来ません)
・生野菜
・イクラ、うに
・生卵
いくら冷凍しているからといって、何ヶ月も保存するのは考えものです。
霜が付き、味や栄養が落ちてしまいます。冷凍した日付を記載し、2ヶ月を目安に食べきって下さい。
また、一度解凍したものは、必ず使いきりましょう。再び冷凍すると栄養や味が落ちます。
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