バラのお手入れ、冬の3大作業は剪定(せんてい)・施肥・病虫害防除
冬になると、庭仕事もひと休みといった感がありますね。でも、バラを育てている方だけは別です!寒い冬にがんばってお手入れをしておくと、初夏にはこのような姿に!
- 剪定(せんてい)
- 施肥
- 病虫害防除
施肥の方法については、「冬の家庭菜園こそ施肥と土壌改良を!その理由と作業の仕方」をご確認ください。
バラを冬に剪定する理由
品種の特徴に合わせて、さまざまな仕立て方で楽しまれているバラ
バラ剪定の基本
ひとくちに「バラ」といっても、つる性のものや低木のような形になるものまで、品種によって樹形がさまざまなので、たとえば「株元から何cmくらいで切る」などといった画一的な説明をすることができません。また、バラの剪定のやり方は、人によっても千差万別。ためしに数冊の本を調べてみると、著者によって方法が若干違っているのがわかります。ただ、基本はすべて同じです。たとえば、株の大きさはコンパクトにし、大きく質の良い花を咲かせたいときは、枝数を減らし、丈も大胆に切り詰めます。一方、花の大きさは小さくてもいいから、そのかわり花数を多くし、ふんわりとしたイメージに仕上げたいときは、枝の数を減らさずに、丈もあまり切り詰めないようにするということです。つまり、基本的に剪定を強く行えば、大きくて質の良い花が咲き、軽く行うと、やわらかい樹形になるということです。この基本をふまえて、それぞれのバラの花の形やスペースに応じて、ご自分の好みの形に仕上げてゆくとよいでしょう。
剪定する前の、バラの様子
今回は、最も基本的なシュラブ・ローズを例に、剪定の基本を紹介していきます。
バラの剪定1:不要な枝を取り除く
内側に入り込んで他の枝と交差している枝や、細い枝、古枝などを取り除きます。不要な枝(細い枝、古枝など)はすっぱり取り除く
バラの剪定2:花が咲いて欲しい高さの、5~7割程度の高さで切る
バラは春に芽吹いてから数週間、数cmほど伸び、その先端に花芽をつけます。ですから、今、理想とする高さに剪定してしまうと、そこから数cm高い位置に花が咲くことになってしまいます。また、四季咲きの品種の場合、初夏から秋にかけて生長しながら花を咲かせていきますので、冬の間にヒザの高さくらいに剪定しておいても、秋に咲くころには、人の背よりも高くなっているということもしばしばです。そのようなことを予測して剪定できるようになるのが理想です。
バラの剪定3:切るときは、外芽の上で
切りたい高さが決まったら、外側に向いている芽の上で切ります。そうすると、この外芽が一番上の芽ということになり、ここから強い枝が出て、生長していきます。剪定は、外側に向いている芽の上で切る
きちんと剪定して整えたあとのバラ
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