美人の秘訣は「挑戦し続けること」?!
長坂:大変にお忙しい毎日をお過ごしだと思いますが、細川さんはバイタリティーに溢れ、女性としてもとても素敵ですよね。美しさを保つために、どんなことに気を使っていらっしゃるんですか?
細川さん:とにかく忙しくて、美容や健康に気を使っている暇なんて全然ないんですよ!
長坂:え!そうなんですか?? とても綺麗でいらっしゃるので、何か特別なことをしていらっしゃるかと思っていました。しかし、「内面が充実していると外見も輝く」と言いますが、細川さんを見ていると「正にその通り!」みたいですね。
では、内面的に美しくなるポイントについて教えていただけますか?
53歳でスノーボードに初挑戦
長坂:時間があるときは、どのように過ごされますか?
細川さん:リフレッシュも大切ですね。私は気分転換にジャズとスノーボードを行っています。スノーボードは、53歳で初めてやってみたんです。何年か前に、主人とスキー場に行った時に、若い方達が楽しそうにスノーボードを行っている様子をみて、どうしてもやってみたくなって。「一緒にやろう」と主人を誘いましたが、断わられました。(笑)
長坂:53歳になられてからお始めになったんですか?
細川さん:ええ。新しいことに挑戦することは大好きですから。それ以来、すっかり冬のリフレッシュの定番になっています。
長坂:ファッションについてはいかがですか? 本日着ていらっしゃるお洋服も素敵ですよね。ファッションへのこだわりはありますか?
細川さん:ファッションのポイントは気に入ったものは長く愛用することです。この日のジャケットもリフォームをして着続けているものです。ものには色々な思い出が詰っています。単なる「もの」ということではなく、大切に使い続けたいと思って購入します。
長坂:ショートカットがお似合いですが、へアスタイルにもこだわりはありますか?
細川さん:日々忙しく時間に追われる毎日なので、いかに手を抜きキレイに見えるかがポイントです(笑)
「ムーブメント」で社会をかえる
長坂:細川さんの、今後の活動予定を教えて下さい。
細川さん:スペシャルオリンピックスの普及と発展の為に日本全国に活動拠点を作りたいです。現在は36都道府県。あと11県です。そしてこれからは、県単位で競技会を開催し夏季冬季と2年に1回は全国大会を行いたいと思います。
スペシャルオリンピックスはスポーツを通じた活動です。知的発達障害のある方々との活動は、それに止まることなく、「ムーブメント」つまり、社会を変える運動を今後は重点を置いて行っていきたいと思います。
多くの方が誤解しているのですが、例えば、知的障害と精神障害は異なります。まずは障害の理解を皆さんに深めていただけるような活動をしていきたい。さらには、『エイブル』という映画を通して、知的障害のある人のあらゆる社会参加の道を作っていきたいと思います。
■映画エイブルシリーズ第3弾・最新作『ビリーブ』のお知らせ
第1弾『エイブル』、第2弾『ホストタウン』に続く第3弾『ビリーブ』は2006年新春に渋谷のシアター・イメージフォーラム(電話:03-5766-0114)にて公開予定。今年2月に開催されたスペシャルオリンピックス冬季世界大会を知的発達障害のある9人が撮影クルーとして取材した様子を描くドキュメンタリー。
製作・監督:小栗謙一 製作総指揮:細川佳代子 2005年/日本/カラー109分
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自分主体の人生を
長坂:最後に、読者に何かメッセージをいただけますか?
細川さん:一人ひとりがその人らしい人生を送って頂きたいです。それには可能性に挑戦し続けることがとても大切。苦手なものでも、とにかく挑戦してみる。その中で、新たな自分の発見ができます。自分を知らない人は自己実現ができません。
どうか失敗を恐れないで下さい。失敗も人生には役立ちます。コレをやるべきだと思ったらとにかく恐れず挑戦してみてください。自分で可能性に「バリア」を作る人が多いですがそういったバリアは取り払ってしまいましょう。人と比べて自分がどうだとか、「失敗したら笑われる」とかではなく、「自分は何がしたいのか」ということを考えてください。
また、日本ではつい最近まで「女性は男性についていくもの」という考えが主流でした。しかし、男女の枠を超えて一人ひとり自立して、自分らしい人生を送って欲しいです。自分を大切にするという事は人を大切にするということだと思います。
取材後記
大きな瞳に豊かな表情。颯爽としたショートカット。ファーストレディー経験者というセレブ中のセレブなのに、人を温かく包みこむ雰囲気があるのは、細川さん自身が地位や名誉に捕らわれるのではなく、「自分」と言うものを持ち、進み続けてきたからだと思いました。
そして、それは、スペシャルオリンピックスの活動にもあらわれていると思います。発足11年。今冬は世界大会が日本で開催され、組織として活動が大きく前進したと仰いますが、形になるまでの道のりは、山あり谷ありだったに違いないはず。
「そんなこと無いのよ。挑戦する事が好きだから……」という言葉が聞こえてきそうですが、細川さんが成し遂げてきたことは、並大抵のことではありません。信念を持ってそれを貫くことで細川さんは間違いなく輝いていて、そこにプラスのエネルギーが働き、成功へと導かれたんだと感じました。
人を惹きつけてやまない細川さんの魅力の秘密は、「挑戦し続けること」。内面を磨かない人が外見を美しく飾るためにいくら費やしたとしても、細川さんが全身から発している「美人オーラ」には到底敵わないでしょう。
もしあなたがご自分の生き方に何か疑問を感じていたら、失敗を恐れず、ぜひ何かに「挑戦」してみてください。
目指せ!細川流永遠に輝き続ける美人!!