フランス語/フランス語アーカイブ

オリンピックとフランス語の深い関係!公用語が仏語なのはなぜ?(2ページ目)

オリンピックとフランス語の深~い関係をたどってみましょう。オリンピック観戦で、フランス語学習者にとって嬉しいのは優先的におこなわれるフランス語アナウンス。オリンピックの公用語がフランス語なのはなぜでしょうか。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

どこかで聞いたことのあるあの言葉!

demoiselle
Pierre de Coubertin
Coubertin男爵の名言は、いずれもスポーツと人間にまつわる関係について私たちを沈思黙考へと導く深い内容のものとなっています。おそらく、一番有名なのは次の言葉でしょう。

L'important, c'est de participer.
(重要なのは、参加することである。)

「参加することに意義がある」という形で日本では知られている言葉ですね。同じく、次の言葉も耳にされたことがあるのではないでしょうか?

Plus fort, plus haut, plus vite.
(もっと強く、もっと高く、もっと速く)

そう、五輪のモットーです。
 

そのまま人生に置き換えてみよう!

さて先出のフレーズは、まさしくスポーツマン魂といった感じですが、教育者でもあったCoubertin男爵がスポーツの先に見ていたのはズバリ「人生」そのもの。

L'important dans la vie, ce n'est point le triomphe, mais le combat. L'essentiel n'est pas d'avoir vaincu, mais de s'être bien battu.
(人生において重要なのは、勝つことではなく戦うこと。相手を打ち負かしたことではなくいかによく戦ったかが最も重要なのである。)

五輪のメダルの数に一喜一憂するのはそろそろ止めて、彼のスポーツ哲学を通してもの思いにふける秋というのもいいですね。
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