フランス人との結婚と笑えない?家庭生活

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み~ささんとお嬢さん

越智:普通なら、焦ってばかりで何も変わらないまま……。なんてことも多々あると思うのですが、み~ささんの場合はどうでしたか?

み~さ:結局、映画の方はおやすみを決めて、スタージュのときに知り合って一緒に住んでいた彼と結婚して、娘を産みました。(と簡単に言っても、それなりのよくあるドラマがありましたが…。)

越智:ドラマですか。フランス語でdrame(ドラム)というと「悲劇」ですが(笑)。いろいろお聞きしたくもありますが、フランス語サイトでもありますし、ワイドショー的好奇心は脇において、言語も文化も異なるフランス人との結婚生活でいろいろ考えるところがあれば教えていただけますか?

み~さ:フランス人と一緒に住んでいて、ちょっとこれは参ったな~。と思うことは、大笑いすることが難しい、という事です。微妙に笑いのつぼがずれているというか…。もしかしたら、単に言語文化を超えた、私たちの相性の問題なのかもしれませんが、「これは面白い!」と自分が大笑いした話を彼にしても、反応がないばかりか、うんざりして不機嫌なことも…。

フランス語が通じてないのかと思って、問いただすと、「こうこう、こうだったんでしょ?」と、分かっている。「笑えない?」と訊くと、「君の顔の方が面白い」と言われたりします。

越智:それはまた笑えない反応ですね。(笑)

み~さ:ええ。なので、たまに、クス、っと笑わせる事が出来ると、やった~!と、小さな達成感があります。うまくいくような言い回しなど、日々研究しております。さすがに長い間一緒にいるので、だんだん笑えるとこも似てきたような気がしますが、初めのころは特に、「あ~あ。相手が日本人だったら、言葉も、文化のずれもなく、簡単に笑っていられるだろうに、こんな人とずっと一緒にいたら、人生もったいないかも・・・」と、正直思ったこともありました。

逆に、「絶対に100パーセントどころか、30パーセントも理解しあえないわ~
私たち全然違うんだもん~!」」と思ってるからこそ、お互い過剰に期待しないで、続いてるのかもしれません…(涙)。

越智:あ、それは、日仏問わず、円満な人間関係継続には必要不可欠のことかもしれませんね。

子供にはできるだけ日本語で。バイリンガル教育に対する想い

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み~ささんのご主人とお嬢さん

越智:それでは、小さなお子さんをお持ちの方なら気になるところだと思うので、お子さんのバイリンガル教育についてお聞かせいただけますか?

み~さ:子供には、生まれたころから、私はできるだけ日本語のみで話しかけるようにしています。日仏の子の場合、二つの言語を同時に浴びせられると、言語の取得が遅れるから、初めはフランス語のみ、そして3歳以降は日本語も、というやり方があって、実践されてる人もたくさん会ってきましたが、私たちは、「多少遅れたとしても、偏りなく覚えていって欲しい」と思い、私は日本語、夫はフランス語で話しています。(というか、どうも私も、フランス語で話しかけたい、とは思えないのです)

このやり方でも、2歳近くなった今は、日仏両方とも、今のところ特に問題なく言葉が出てきているように思います。やはり、住んでいる国の影響が強いのか、長く一緒にいる私が日本語のみなのにかかわらず、初めはフランス語が優勢でしたが、 最近、日本にしばらく滞在していたおかげで、頭に日本語のシステムもできたのか、日本語が一気に出てくるようになりました。

私が気をつけていることは、信頼しているバイリンガルを育てられた先輩に、「日本語にフランス語を混ぜてはダメよ」と、言われた事です。「母親が正しい日本語を話さなければ、子供が話すわけがない」と。

フランス語でしか存在しないものはフランス語で言いますが、出来る限り、正しい日本語で、はっきり話しかけるように心がけています。(さすがに、Courgette(クルジェット)のことを、「ズッキーニ食べようね~」という時は、「どっちも外国語じゃん」と思いますが…)

越智:まさしく、日本版Académie française(アカデミー フランセーズ)ばりの検閲ぶりですね。ぜひぜひ、お譲さんのその後の情報についてもまたお聞かせくださいね!

次ページでは、等身大で歩み続けるみ~ささんの現在進行形をお届けします。