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有名早口言葉で、chとsの音をバッチリマスターしよう!
それでは、最も有名なフランス語の早口言葉の一つであるこちらからまいりましょう。(狩りが上手な猟師は、猟犬なしで狩る術を心得ている。)
chasseur =猟師、chasser =狩りをする、chasse = 狩猟(m)
sachant、sait はそれぞれ、動詞savoirの変化した形。
主要単語の意味のみ記しましたが、ポイントとなるのは「ch」と「s」の発音です。無理矢理カタカナで書くと、ここでの「ch」は「シュ」、「s」は「ス」という感じの音。「ch」は日本語の「シュ」よりももっときつい感じですので、蒸気機関車の「シュッシュッポッポッ」や、ウルトラマンの「シュワッチ」を意識して、唇を前につきだし、気合いを入れて発音しましょう。舌先は上です。
また、「s」の音は、舌の前面を上の歯茎に近付けて、息をだします。こちらも、日本語の「ス」よりはきつい感じです。もう少し簡単なバージョンで練習してみましょう。レベル的には、「新人歌手新春シャンソンショー」といった感じでしょうか。
(猟犬なしで狩る術を心得ている猟師は、一人で狩るだろう。)
chassera =chasserの単純未来形、seul=一人の意味です。
まだまだ、難しい!とお嘆きのあなたに、こんなフレーズはいかがでしょう。
chouette=すてきな、chaussures=靴(f)
バッチりでしたか?早口言葉というよりも、日常会話でも使える表現ですので、頑張ってくださいね。
鼻から息をぬく鼻母音。フランス人になりきってしっかり練習!
(白パン、ペンキぬりたてのベンチ、いっぱいの浴槽)
blanc=白い、banc=ベンチ(m)、bain=浴槽(m)。
pain=パン(m)、peint=ペンキをぬられた、plein=いっぱいの、混んでいる
まずは、文法的な知識を少し。通常、色を表す形容詞は名詞の後ろにつきますので、一般的には「白パン」は「pain blanc」となります。ただ、les verts pâturages(緑の牧草地)のように色の形容詞を名詞の前におくものもありますので、あわせて覚えておくといいでしょう。
発音的には、「an」、「ain」、「ein」はカタカナで書くとすべて「アン」ですが、実際は「an」は、「アン」と「オン」の中間音という感じ、また「ain」と「ein」は「アン」と「エン」の中間音という感じで、違う音ですのでよく聞いて練習してください。鼻母音ですので、鼻から息をぬくのをお忘れなく!
フランス版「ズーズー弁」?! 似ている音には気をつけよう!
ハチの羽音は「Z」の音で。 |
Zaza、Ziziは人名。間違って発音された名前と考えていただいて結構です。また、zézaieはzézayerという動詞が主語にあわせて変化した形。活用もなかなかややこしいですので、こちらで確認しておきましょう。
さて、このzézayerという動詞ですが、日本語に訳すのは難しく、カタカナで書いてしまうと、「(ジュ)という音を(ズ)で発音する」という意味で、zozoterも同じ意味をもつ動詞です。まあ、簡単にいえば「訛っている・うまく発音できない」ということですが、「zézayer !」と言われないためにもがんばって練習してください。
「z」の音は、先にみた「s」の音を出すのと同じ舌、口の形にして発音しましょう。イメージは、はちがブンブン(ズーズー)とんでいる音です。一方、「ジュ」の方も、先ほどみた「ch」の音の有声バージョン。この4つの音は、まとめて練習するのがいいですね。
次ページでは、シャンソンも登場!ちょっと意地悪「r」の発音編をお届けします。