先日Yahoo!知恵袋とAll Aboutの共同企画として、「All Aboutガイドからの大質問特集」が開催されました。その中での、フランス語ガイドからの質問は、「フランス語で『萌え~』って、どう言えばいいでしょう?」というもの。この奇問に対して、真摯にアンサーを考えてくださったYahoo!知恵袋回答者のみなさんのご意見とは?気になるベストアンサー選出までの道のりを含めて、概要をお伝えしていきたいと思います。

お粗末・低レベル・本当に知りたいの?

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書籍にもなっているYahoo!Japanの知恵袋
「その道のプロをうならせるのは誰?」というAll Aboutガイドからの大質問特集であったということもあり、この「フランス語で『萌え~』って、どう言えばいいでしょう?」という質問に対しては、「もっと真剣に質問を考えて欲しい!」、「利用者を馬鹿にしないで欲しい!」などのお叱りの声も数多くいただきました。

ガイド自身、こうした質問に対する批判は、ここまでのものとは思わなかったとはいえ、予測していたものではありました。実際、「萌え」という言葉の日本語の定義は曖昧ですし、ましてそのような「萌え~」を的確に表すフランス語をというのは正解のない質問でありますから。では、なぜそのような愚問(?)をあえてするのか?それは、個人的に翻訳に関する悩みから発生したものでありました。

訳しようがないものをあえて訳すという試み

ガイドは翻訳の仕事を時折請け負っているのですが、ときどき「とんでもない!!」という内容の仏訳を依頼されることがあります。ダジャレや語呂合わせ、例えば子供向けのキャラクター名で「子ぶたの『ブー子』ちゃん」みたいな内容のものがあったりもします。

その際に、「ブー子」なんて訳せるわけないだろー。バカヤロー!となってしまうとお仕事は成立しません。「ブー子」とそのまま割り切る方法もありますが、ニコニコ顔のクライアントから、「フランスの子供たちにも親しみがわくような名前を考えてくださってもOKです。」などと注文されると、ガイドの場合は子供たちの笑顔が脅迫観念のようにつきまとってくるので、とりあえずは「ブー子」は最終的な手段としてとっておきます。

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かわいい子ブタも悩みの種に。
そして、フランス語でのブタの鳴き声の調査からはじまって、子供たちがブタのぬいぐるみにつけている名前を聞き取ったり、お話で有名なブタの固有名詞を調べたりと苦難の道へ。そのうち、ブタを見るのもイヤになってきますが、試行錯誤の上なんとかいくつかの候補となる言葉を見つけ、「ブー子」と比較検討した上で最終的なアンサーをみつけるという一連の作業をおこないます。

今回の「萌え~」はそういった意味で、ガイドにとって、一番翻訳依頼が来て欲しくない品詞も意味も曖昧な最難関の言葉として選ばれたものでありました。よって、単に「流行にのった」とか「若者の心をつかむ」ためだけに選ばれたものではないことを、まずはみなさんにお伝えしておきたいと思います。

また、当初、なんらか「萌え」の定義をしたうえで、その言葉に近いニュアンスを表すフランス語の表現を探してもらうとおうという趣旨であった質問を、せっかくだから知恵袋を通して、フランス語がわからなくてもネット文化に詳しい方がどのように「萌え~」を定義するのか?また、フランス語ができる方が、そのような定義を利用してどのような言葉を見つけるか?という想像的なアプローチの方法をも含めて「知りたい」ということから、前記のような少々不親切な質問となったしだいです。

気分を害された方には心よりお詫びを、また、このような奇問に不平ももらさず、頭をフル回転させて真摯にアンサーを考えてくださった皆様には厚くお礼を申し上げます。

次ページでは、「萌え~」に関する正統派アンサー・おもしろアンサーをご紹介します。