春休みにフランスへの語学研修を考えているみなさん、仕事の合間にホームステイでもとお考えのみなさん。期間の長短はあれど、留学をなんとか実のあるものにしたいとお悩みではありませんか?今回は、フランス留学前にぜひともしておきたいことを、フランス外務省から職業訓練組織の認定も受けているパリの語学学校Le Centre d'Accueil Franco-Japonaisで、多くの日本人を教えていらっしゃるLaure de Crépyさんにインタビューしてみました。
日本人にありがちな失敗例は?羞恥心はどう克服する?
「日本人の繊細さに敏感でありたい。」と語るLaure先生 画像提供:C.A.F.J |
フランスで語学研修を受けたいという人はたくさんいるのですが、これだけは、日本で勉強しておいてほしい、あるいは、日本人の典型的な失敗パターンがあれば教えてほしいのですが?
Laure先生:
よく言われるように、日本人が間違いを恐れて、あまり発言できないというのは本当だと思います。ともかく、間違ってもかまわないので発言してほしいですね。このごろは、フランスにくればなんとかなるだろうと、いきなりフランスに語学留学という方もいますが、できれば基本的な文法事項に関しては一通り日本で勉強してきて欲しいものです。日本には、たくさん優秀な日本人の先生がいらっしゃいますし、せっかくフランスまできて、わけのわからないままフランス語の文法を教えられても退屈でしょうがないでしょう。(笑)
んー、痛いところをついていますね。「間違いを恐れず発言を!」と言うのは、全言語共通して外国語学習者に送られる叱咤激励でありますが、それがそうも簡単に打破できないのが日本人のいいところ!?というような気もします。
ならば、どうすればいいでしょうか?これは、私自身の経験でいくと、「人間の緊張の持続時間はそう長くは続かない!」というのを利用するのが最も効果的であるように思います。
例えば、グループレッスンの前に、とりあえずプライベートレッスンを受けておく。そして、はじめてネイティブのプライベートレッスンを受ける時は、なるべく長時間にする。そのうち、緊張が持続できなくなって、脳の活動が止まり、口先だけでペラペラ知っている単語だけをつなげて、なんとか会話しているという状態になってきます。これで、一段階クリアといえるでしょう。
邪道なパターンでは、ものすごく疲れた状態で行くとか、一杯やってから行くなんてのもあり!?
文法は日本で勉強しておくべき?
しっかりとした準備が楽しい留学をつくる。 画像提供:C.A.F.J |
実際、フランスではじめてフランス語を習って帰国し、改めて文法の授業を受けて、やっとあの時先生が説明していたことがわかったと訴えられる方は多いものです。それに、フランス語の文法用語をフランス語で覚えるのも結構大変。
あるレベル以上に達していれば、日本でならったことと、フランス語での説明の違いがわかるなど興味深い点はいくつもありますが、初心者の方は、まずは一通りフランス語がどんな言語であるかということを知っておくためにも、文法学習は留学前に済ませておく方がいいのではないでしょうか。
次ページでは、これだけは絶対マスターしておきたい文法についてお伝えします。