今回は和のテーブルコーディネートに欠かせない土ものを、まとめてご紹介します。それぞれの違いや特長を知ることで、和のコーディネートをするときに、きっと役立つと思います。今回ご紹介する六古窯とは、昭和30年代に古陶磁研究家の小山冨士夫氏が唱えて有名になった用語で、平安、鎌倉時代に始まり現代にまで受け継がれてきた、備前、越前、信楽、常滑、丹波、瀬戸の6箇所の窯を指します。それぞれの窯には、土の持つ素朴さや、温かさを生かした味わいがあり、長い間かけて築き上げてきた伝統があります。コーディネートとともに、その風合いをお楽しみください。また、和食ばかりではなく、洋食やエスニックなど、いろいろな料理にも意外とマッチするのでお試しください。

備前焼(岡山県)


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備前焼

備前焼は備前市伊部(いんべ)一帯で平安時代にすでに作られ始め、千年の歴史を持つ焼き物です。焼き物は、大きく土器・せっ器・陶器・磁器の四種類に分類できますが、備前焼は、せっ器という焼き物の分類にはいります。茶褐色の肌の風合は、約1300度の高温で2週間も焚き続けられる窯の中で生まれるものです。室町時代末期頃から、その素朴さが茶人たちに愛され、茶道具が多く作られました。江戸時代に入ると藩の保護もあり、全国に広まりました。

画像は、備前焼の食器でいただく和食のコーディネート。白い花を食事の邪魔にならないように備前焼の花器の右側に流して生けています。