時短生活/時短生活関連情報

共働きの収入『3つの壁』Vol.2 共働きの収入100万円の壁の巻(2ページ目)

共働きの中でも、『調整』しながらパート勤務等で働いている人は今月からが調整シーズン。来年以降は税制も激変していきそうだし、今こそ現在の『収入の壁』をチェック!今回は『100万円の壁』についてです。

執筆者:毎田 祥子

住民税100万円の壁!?

前ページでは、100万円を超えると住民税が発生することをお話しましたね。今度は、もう少し詳しくその中身をみてみます!

住民税には、「均等割」と「所得割」という2つの種類がありますが、要チェックなのは「所得割」のほう。「均等割」については、夫と生計が一緒で同じ市区町村に住んでいれば妻には課税されません。

所得税と全く違うのは支払うタイミングで、住民税は前年の所得に対する計算分を次の年に、所得税は今年の所得に対して今年度中に、支払います。


住民税100万円は壁とはいえない!

実は、結論としてこの住民税100万円を壁とはあまりいわないようなのです。

住民税の「所得割」分の支払い義務が発生するのは100万円からですが、その計算は「98万円を超えた年収に所得の市区町民税3%と県民税2%を足したもの」。そこに減税分などの諸計算が加わって算出されます。

98万円まで税金が発生しないのは、年収65万円までカウントされない『給与所得控除(所得税の場合と同じ)』と、33万円まで税金が免除される『基礎控除』のおかげです。

こうして住民税は計算されますが、その額はさほど大きくないため、「住民税を気にするより稼いだほうがいい」といわれるのです。

例えば年収が102万円だった場合、102万-98万円=4万円に税金がかかり、大ざっぱに計算すれば住民税は年に2000円弱。これを払っても2万円分働いたほうが手元の残高は多いですよね?東京都23区内在住で150万円の年収があった妻の場合なら住民税は22100円になるそうです(ただしこちらは所得税などもかかりますが)。こんなことから「気にしなくていい」といわれるのです。

☆なお、これらの計算については、他にもまだ細かい基準がありますので、詳細はお住まいの自治体にお問い合わせください。

では、残る130万円の壁はどうなのでしょう?
前回にも少しお話を聞いた某企業の人事・福利厚生担当のHさんによると、「調整をしたい人が一番気にすべきなのは、(1)社会保険料130万円ですよ」とのことでした。

次回はいよいよ3つの壁のラスト。その(3)社会保険料130万円の壁についてチェックしていきましょう!




【共働きの家事関連リンク】
■共働きの収入103万円の壁!?
■共働きの家計(おすすめサイトリンク集)
【AllAbout内のおすすめリンク】
■「いろいろな職業の方の住民税」by [暮らしと税金]
■「配偶者特別控除申請書ってな~に?」by [暮らしと税金]
■「収入と所得」by [暮らしと税金]
■「税金の節約」[節約・やりくり]
■「パートの確定申告でお金が戻る!?」[家計管理]
■「派遣労働者の税金」[派遣で働く]
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で時短生活関連の商品を見るAmazon で時短生活関連の商品を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます